見栄子日記 from 熊谷

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2006年02月10日
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テーマ: お勧めの本(7893)
カテゴリ: カテゴリ未分類

『女學生手帖 大正・昭和乙女らいふ』
…時々、つい読みふけってしまう。
タイトルの通り、当時の女学生の流行やら
少女雑誌の内容の抜粋なんだけどね。
今の時代の人が読むと、なかなか笑えるよ(^^)

文京区…並男さんの実家の方面(^^; に、
こういう物ばかり集めた 弥生美術館 というのが
あってね(隣は竹久夢二美術館)。

ちょうどその頃出たこの本も買ったの。

が紹介されている。
私、キリッとした女性を描く
高畠華屑(たかばたかしょう)さん って方が
好み♪ 他に、やさしい絵の 松本かつぢさん
まつげバシバシの 中原淳一さん
驚くべき事に、みんな男性???

写真も色々。 宝塚のお姉様方 は、当時から人気だったのね。確かにカッコ良い。
制服のワンピースのまま体育の授業!?  信じられないわね。
うぬ、 女学生の流行語?  「アンポンタン・意味シン・食いしん坊」なんて言葉は、出どころは
女学生だったのね…今時の「超」とか「キショい」も、いずれ標準語になるのかしら(^^)

そして驚くべきは、 「エス」関係 女学生同士で恋人的関係 になる事を、
“シスター”の略でエスと呼んだんだって。
上級生と下級生で、秘密めいて下駄箱にラブレターを忍ばせたり、こっそり会ったり…
川端康成 が、そんな女学生のお話を書いてるのもビックリ! 上級生のお姉様2人と、
下級生の子の三角関係を描いた 『乙女の港』 …なんかタイトルがいやらしい(^^;
深谷の図書館 に川端の全集があって、第20巻に全文が載ってるわよ。思わず読んじゃったよ。

当時の女学生は、今時のギャルとは違って、限られた娯楽しか許されなかったんだろうし、
学校も男女別で男女交際なんてもっての他!「不良」のする事だったらしいし(^^)
閉鎖的な環境の中で、こんな独特の「女学生文化」が生まれたのね…

あと笑えるのが、雑誌の “身の上相談コーナー” の抜粋。
「二人の男性に恋してます、どうしたらいいですか?」  の問いに、回答の要約はこう。
「全くこんな相談には面くらいます、もっとしっかりしなさい!大日本帝国の
 ですって… もう大爆笑(^^)
こんな問答が真剣に繰り広げられている。

…というわけで、 先日書いた くまがや館 でやってる展示に、一部この時代らしき少女雑誌の付録
(たぶん)なんかも飾られています。覗いてみてね♪ 15日(水)までよ~!





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最終更新日  2006年02月10日 17時01分55秒
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