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2011年05月18日
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カテゴリ: トルコの手工芸




CIMG1011 [640x480].JPG

(この写真は上下さかさまにご覧になると、わかりやすいかと思います。刺繍がある部分は後ろ裾と袖口です。)





結婚する娘たちが自分のため、もしくは旦那になる人のためにパジャマとして作ると聞いた。
厚めのコットン生地をドレス風に縫い、襟ぐりは閉じたまま、裾と後部、そして袖口に刺繍を施す。
襟ぐりは実際に使うときに開けてかがる。
このかがるときに、イズミールなどの他の地方の同様の伝統的なシャツはイーネオヤを施したらしいが、ベルガマは単純に縫うだけ。



CIMG1012 [640x480].JPG




そしてベルガマの最大の特徴と言えば、使っている刺繍糸である。
刺繍と言えばトルコの古いものはシルク糸が主流であるが、ベルガマの刺繍は細く紡いだウール糸を草木染めしたもの。
ウール糸のチクチク感が新婚夫婦には刺激になっていい・・・なんて話も聞いた。



CIMG1010 [640x480].JPG



パジャマであるので、他の部分は摩耗して破れたり、汚れたりするので、刺繍部分だけ、新しい布に付け替えるのである。
母親が使ったものを、娘に伝えることもある。
シャツの布と、刺繍部分の布の年代が異なるものがあるのは、そんな理由からである。


画像のギョムレッキは20世紀初頭のもの。
糸はもちろん草木染めで、刺繍糸が細く、作業が細かい。
素晴らしいものである。




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最終更新日  2011年05月19日 04時27分41秒 コメントを書く
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