ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2008.08.29
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カテゴリ: 書評



 一企業がもはや単独で、研究開発・技術開発を行いイノベーションを引き起こす製品やサービスを生み出すことができない時代になったので、他と連携・協調するオープンなイノベーションが必要だとの論旨である。これは、シスコのイノベーション戦略が世界中のベンチャー企業を調査し、これに投資・吸収合併(M&A)する方式をとったこと、インテル・マイクロソフト・Amgen・Genzymeといった大企業は、非常にイノベーティブな会社ではあるが、自らはほとんど研究開発を行わず、他社のイノベーションを活用する戦略をとっていることを理論付けた著書である。

 従来の、中央研究所を中心としたクローズドイノベーションが時代遅れになった理由を、筆者は、その1:優秀な外国労働者の増加と流動化、その2:ベンチャー・キャピタルの登場、その3:製品ライフサイクル短縮化に伴う企業内で棚上げされたアイデアの流出、その4:外部サプライヤーの増加(アウトソーシング先の充実) を挙げている。

 外部の知識を評価し、内部の知識に足りない所を補うことは研究部門の重要なミッションだとは思うが、クローズドイノベーションが我が国で時代遅れになっているかどうかについては、理由のその1~その4があまり当てはまらないのではないかと感じられる。本当に、クローズドイノベーションからオープンイノベーションにパラダイムシフトする必要があるのだろうか。例によって、いつものように欧米式のマネジメントスタイルを無批判に受け入れようとしてはいないだろうか。逆に、冷静に考える必要はあるかと考えさせられる本である。
(星三つ:★★★☆☆)



Open innovation








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Last updated  2008.09.04 17:57:30 コメントを書く
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