ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.03.12
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カテゴリ: 書評


訳 者=吉田三知世
書 名=ヤモリの指 生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー
原 題=THE GECKO'S FOOT Bio-inspiration -Engineered from Nature
発行所=早川書房
発行年=2007.3
評 価=★★★★☆



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生物の進化によって得られたすごい能力を、工学的に人間が利用できないかを考える学問として「Bio-Inspiration」があり、これを紹介するノンフィクションである。具体的には、超撥水能力を持つハスの葉、非常に強靭な強度を持つクモの糸、どこでも吸いつくヤモリの指、極めて美しい青色の構造色の羽を持つモルフォ蝶、航空工学では解明できない飛行能力を持つ昆虫の翅、月着陸船のようなナノレベルの外皮構造を持つバクテリオファージ等、主にナノテクノロジーやマイクロエンジニアリングを分析ツールとしてその実態を紹介する書物である。

読み物語としては面白い。が、いざ実現性となると少々心もとない。自然の中の現象とそのメカニズムを解明することが最初に必要となり、これを模倣して工学的に商品として実現することが最終目的であろうが、ここにいたる道のりは長く・はるか遠く・かつ漠然としすぎている。仮に技術的には出来うるとしても、「いくらでもお金をかければできるよね」と言う反論にまったく太刀打ちできない可能性も高いからだ。








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Last updated  2011.03.12 16:40:05 コメントを書く
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