The Space Between My Ears
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Wynona's Big Brown Beaver by Primus ウィノナはデッカイ茶色のビーバーを手に入れて友達みんなに見せびらかしていたある日のこと、そのビーバーが脱走しようとしたので彼女はヤツを丈夫な金網のオリに閉じ込めたルーが年老いたヒヒを連れてやって来たそして言うことにゃ、『あれ、この匂い何だっけ?具だくさんでお馴染みの・・・、あ!ビーバーがタコ・ベル食ってる!』ニューオリーンズから来たレックスはテキサス男気取り移動式遊園地の巡業についてあちこち廻っていたバンパー・カーを操作し、安い葉巻を吸って鼻からヤクをやったりしていたそこへビーバーのケモノ臭が・・・彼はちょっとのぞいてみたくなったするとビーバーは素早く、彼の急所をギューッと一撃!こりゃ1週間はトイレも一苦労(いや、1週間半だ!)ウィノナはビーバーを連れ出して高い高いをしながらこう言った『この子、マジ好き!つがいで2匹いたらなぁ!』ある時ビーバーは7日間寝込み、家族全員をひどく不安がらせたそこで俺はビーバーのアゴをくすぐったり、ちょっとつねってみたりしたするとクソビーバーの野郎、俺にかみつこうとしやがった!ウィノナはビーバーを可愛がっていつも毛をなでつけていたある日のこと、指先にその毛がチクリと刺さり“ひょっとして自分はヤマアラシを飼ってるんじゃないか??“という思いがふとわき起こったhttp://www.youtube.com/watch?v=aYDfwUJzYQghttp://www.youtube.com/watch?v=oivuXxit55k**************プライマスはスーパー・ベーシストのレス・クレイプール率いるアメリカのファンク・メタル・バンド。メタリカのベーシストのオーディションを“うますぎる”という理由で落とされたというエピソードがあまりに有名なほどに、高度なベースさばきはもちろんの事、合わせてリードーボーカルも兼任というからスゴイ。実際、トリオ・バンドとは最小限の骨組みなのですから、ジャンルにもよれど各奏者がよほど上手くないと決まりません。トリオの代表格的バンドと言えばRUSH。そしてプライマスは彼らの前座を務めていた時期があったはずで、クレイプールが尊敬するベーシストに、ゲディー・リーを挙げています。前座のメリットは、こういった大御所について周って大いに学び大きく成長できるということにこそあります。(オジー・オズボーンとまわったモトリー・クルーもそんな一例。)そもそもベーシストがリーダーとして目立つバンドって少ない。今ふと頭に浮かんで来たのは、アイアン・メイデンのスティーヴ・スミスぐらいかなぁ~。だーりんにきけば、もっと出てきそうだが・・。いずれも速弾き奏者につき、常にギタリストがバロメーター扱いの様に引き合いに出され、かわいそうな感じだ。また、リズム隊としてドラマーとの相性も限られてきそう。(ここでドラ・キチのだーりんに語らせると長くなりそうだから、あえてこれを書き上げてから質問してみよっと。)メタリカとしても、クレイプールのベースが親分・ラースのドラムより目立っちゃ、ちとまずいんだろうと?実際、ジェフ・ベックがスタンリー・クラークを連れて来日したことがあったけど、まもなくチェンジとなり、やはりそういう理由だったんでは?とファンの間ではまことしやかにささやかれていたものです。しかしそれから間もなくスタンリー・クラークが自身のグループを引き連れて日本でのフェスティバルに出演した時は、若きドラマー、サイモン・フィリップスの見せ場が多く設けられており、全身から汗しぶきを飛ばしながら叩くハタチそこそこの新星の存在が冴え渡っていて、‘69年ウッドストックのサンタナのドラム、マイク・シュリーブ(←この名前、昔からしょっちゅう出て来ず、ここですかさず生き字引だーりんにメールで確認。‘よく忘れるなぁ’、と返信あり。)を彷彿させるものがありました。シュリーブは当時17くらいだったのではと記憶しております。・・思えば、ジャーニーのギタリスト、ニール・ショーンもサンタナ出身。年齢差を越えて共にプレイし、若き才能を育てようという姿勢が、アチラのミュージシャンには顕著に見受けられます。きっとそういう情況を楽しんでいるんでしょう。共に演奏しながら得られる満足感や快感が極限に達してこそ、伝わる感動=音楽、なんですから。対し、日本って師弟関係が面倒くさく、弟子が育ってきたり若僧が個性的であったりすると、すぐ潰そうとする傾向がある。そういう体制も随分変わってきたのだろうけど、芸の道で己を築こうとする日本人の多くは、海外へ流出してしまいがちです。プライマスについては特別詳しいわけではなく、かように小耳に挟んだこぼれ話を知っている程度ですから、細かい記述、違っていたらごめんなさい。とにかくこの曲が気に入っているので‘70年代物ではありませんが訳してみました。彼らのユニークさは、この曲のPVを見れば一目瞭然かもです。“おもしろ怪しくキモ危なコワイ”って感じにオチャラケています。メンバー着用のプラスチック製の着ぐるみは妙になじんでおり、表情も豊かすぎ。早送り編集で仕上げたとは言え、トリオが楽器を奏でる様はなんともリアルでたくみさの中に不気味さすら感じられます。全米で視聴率の高いプライムタイムのトークショー出演時には、燕か何かの着ぐるみでした。司会者(デイヴィッド・レターマン)が、演奏の直前紹介で、「子供たち!画面にかぶりつけ!プライマスだぞ!」とテレビの中から声をかけるのですが、たしかに子供が喜ぶ要素もたっぷり!一聴するに無邪気で滑舌の訓練にもなりそうな早口言葉の遊び歌口調は、いかにもガキらが面白がって真似しそうですが、いやいやどうして、下手すりゃ親御さんが、「そんな歌、どこで覚えて来たの?声に出して歌うんじゃありません!」という様な内容。(さらに深読みすれば、いくらでも取りようのある歌詞と思われます。)よって、公共電波にのせるにあたり、いくつか言葉を変えてあるようです。例えば急所の下りでは、'ain't pissed'が'egg pressed(卵が潰れた状態)'となっています。その他注釈としては、タコ・ベルはメキシカン・フードの全米最大手チェーン。そこで、'seven layers'という言葉が出て来るのですが、直訳すると7層=具が重なっている=具沢山、と置き換えました。‘ニューオリーンズから来たテキサス男’なんてのも、ありえません。ニューオリーンズはテキサス州お隣のルイジアナ州の都市です。一国に匹敵するほどの面積を誇る広大なテキサス州に住んでいる方々は、自分たちこそアメリカの中のアメリカと自負するカウボーイ、カウガールの州。ニューオリーンズもジャズの都で栄えているんでしょうけど、隣州というだけでちゃっかりテキサスを気取ってしまっている人、いそうですね。また、'candied up his nose'と歌っているのですが、そもそもcandyとはコカインの隠語。よって鼻から吸引式のヤクをやるという意味ですが、お子様の支持も多い中、PVでは鼻にキャンディーの棒を突っ込む絵でごまかしています。‘移動式遊園地’なんていう商売、土地が余っている大陸国はやることのスケールが違う。地域のお祭り事などに、遊園地がまるごと来てしまうわけです。‘バンパー・カー’とは、バウンドの良い分厚いゴムのバンパーがついていて、ぶつかるとボヨーン!と弾き飛ばされる乗り物です。この歌がひとつ物議を醸し出した要因は、‘ウィノナ’という名前。まず誰もが連想することとして、女優のウィノナ・ライダーがモデルではないかということ。でも、名前のスペルが違いますから、歌の内容と女優のウィノナさんは無関係で、何となく語呂が良かっただけの名前なんでしょうが、そんなこんなでちょっと注目を集めた話題作となったようです。(´Д`)ハァ…もっと脱線こぼれ話を入れたいところですが、文字制限によりいつも後から削りまくりにて仕上げています~・・。
2013年02月18日
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