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ジャン=ピエール・リモザンの新作で『Young Yakuza』というドキュメンタリー映画を1人で観てきました。主人にこの映画を観にいくと言ったら「え、なんでみにかーがヤクザ映画を観るの?(好みじゃないでしょ?)」と聞かれたのだけど、それには一応ワケがありました。それは今から数年前、友人の紹介でパリ在住の日本人とフランス人の交流会の様なものに行った時の事。私達日本人はフランス人から「ヤクザを見た事がある?」と聞かれました。私と友人は「ない」と即答したのですが、どう見ても堅気の日本人ご夫妻はなんと「しょっちゅうある」と言ったのです。私達が驚いて「どこでですか?」と聞くと、夫婦揃って「いや、それはもうあちこちで」という返事でこれにはびっくり仰天。私は歩く時いつもぼーっとしているので、もしかしたらヤクザの存在も見落としていたのでしょうか?それとも見分け方が分かっていないだけ??ヤクザと言えば北野武の映画で観たものしか思いつかない私の頭の端にはこんな気持ちがもう何年もくすぶっていたので、この作品に飛びついてみた訳です。このドキュメンタリーの初めの部分のあらすじと言えばパリスコープでの紹介文通り、無職でぶらぶらしている20歳のナオキが「1年のお試し期間」という前提で熊谷組という暴力団に入るという事です。1番最初のシーンはある男(これが誰かは忘れました)がその母親にナオキを熊谷組に入れてみてはどうだろうと提案するところなのですが、ここを見ているとすぐに疑問が沸きました。ドキュメンタリーのはずなのに、カメラワークが良すぎるのです!!人物がこれからどう動くのかを知っている感じの、先取りの移動をするというか何というか・・。これって「ドキュメンタリー」と言いつつも実は、シナリオも準備されている「フィクション映画」なのではないかという疑惑が頭に浮かびました。この気持ちは、ナオキが熊谷組に入ってからお茶の出し方を教わったりするシーンの間も続きます。熊谷組の起こす「犯罪的な行為」を一切撮影しない方針で作られた映画だと知ってはいたものの、あまりにものどかな光景ばかりだったからです。私はヤクザの内情と言えば、新入りがちょっとでも粗相をしたら「バカヤロー!」という声が飛び交うものだとばかり思っていたのに。(たけし映画の影響ですが・・・。)冷静に考えてみればヤクザが自分達の普段の生活の撮影許可を出すなんて不思議な話だし、この人たちはみな役者で、住居はセットなのかななんて思ってしまいました。この謎は最後の方まで頭の中に残っていたのに、それでも観ているのが嫌にはならないし、最後にはそんな事どうでもいいとさえ思えてくるのだから、この映画は不思議。それは前々から聞いていた通り、この映画では豪華な場所で騒いだり、暴力を振るったりする既成映画に出てくる「ヤクザ」とは異なったアングルから、彼らが写されていたからでしょう。この映画に写る姿が100%ではないと分かってはいるものの、事務所内におけるヤクザ達の仲間内での生活は新鮮でした。また、淡々と撮影されているはずの出来事にも、「フィクションが入っているかもしれない」という疑惑が頭を掠めてしまうほどに、それなりの物語性が持たされていたのも大きいと思います。観終わってから、上映開始直前に配られたこの映画を紹介している用紙を読んだら紹介文に「docu-fiction(ドキューフィクション)」という言葉が用いられていました。監督自身はこの映画を撮るに至った経緯についてまず知人から一時的にパリに来ていたヤクザを紹介され、そのヤクザから「日本のヤクザの内部生活を撮影してみる気はないか」と尋ねられてその時は不可能だと応えた事、それでも日本を訪れた際には敬意を表して熊谷組の組長に会いに行き数日をそこで過ごした際に組長の、自分達の事を撮ってほしいという強い気持ちに驚いた事、なかなか「新入り」の来ない昨今だけどその視点から撮りたいと考えていたら幸運にもナオキという新人がやってくる事になった・・・と語っています。撮影については組長と、フィクション映画やドキュメンタリー映画を観ながら(!)よく話し合い、「かちんこ」も使って撮影したのだという事です。やはり100%全てがドキュメンタリーの映画ではないのですね。でもそのぶん観やすかったし、街とヤクザとの関わりの変わってしまった様子を若い衆に説明したり新入りとの接し方についてあれこれ語っている熊谷組長の考えが伝わってきました。出演している人々を見て「もしや全員、俳優さんでは?」と疑ってしまったのは、誰もが自分の役割をあまりにもうまくわきまえた感じでカメラに収まっていたからというのもあるのですが、映画の出来た背景を読んで一応はドキュメンタリーなのだと納得してスッキリです。俳優ではない人々を上手に写すあたり、さすがは、演技が巧い訳ではない(ごめんなさい!)吉川ひなのを主演にしつつ『TOKYO EYES』をおとぎ話の様な可愛らしい映画に仕上げただけの、力量のある監督さんだなと思いました。上にもちょっと書いた通りこの映画に描かれているのはヤクザ世界のほんの一部だと思いますが(だって組長の怒ってるシーンが1回もないし)意外な一面を見られたのは良かったです。未知だった実情を知ったら知ったで「ナオキ以外の人たちはなぜヤクザになったのだろう?」という疑問などが沸いてきたので監督にはもう1度頑張ってもらって、もう少し深く掘り下げた続編を撮ってほしい気もしましたけどね。こう思える映画っていい作品だと思います。あ・・・でも結局、ヤクザの見分け方は分かりませんでした。意外にも地元の町にとけ込んでいるものなのだろうなという事は分かりましたが・・・日本の街角で黒いスーツの男を数人見たらヤクザだと思っていいのでしょうか(笑)?ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。
2008.04.11
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1つ前の続きで、当時の日記です。 今朝教授の家に行って、結婚を報告してきました。 先生は私を一切咎める事なく「そうですね、確かに500枚は大変ですよね。あなたの場合(私と違って)それでお金をもらっている訳ではないし」と、納得してくれました。 先生も奥様もビズ(ほっぺのキス)をして祝福してくれ、「結婚式には行ってもいいの?」という質問が来たので、待ってました!とばかりに式にも招待しました。 博士論文は書かないけれど今後もきっと今までの研究分野には感心を持ちつづけていくし、(先生が3年来言い続けていながら実現の見通しの全く立っていない)プロジェクトが実現する時がもしも来たら助力は惜しみません、という話をしました。 中退報告があっさりと受理され、しかも思いっきり祝福までされて、不思議な位です。 先生、後になって我にかえって蒸し返してきたりしないよね?? 結婚の報告を聞いて「おめでとう!」と言いながら両手を叩いてまさに手放しで喜んでくれた教授を見て気まずくなってしまった私は、すかさず「博士課程は中退します」と言ってしまったんだけど、その瞬間はさすがにびっくりしたみたいで手の動きが止まってしまっていたよね。 せっかく祝福してくれていたのに、中退の事を思いっきりたて続けに言わない方が良かったのかな? ごめんなさい! でも私はちょっと緊張していたし、昨夜飲み過ぎたワインが残っていて頭がちっとも働かなかったの・・。 その後ディノと待ち合わせてレストラン巡りを2軒こなした後、ようやく結婚指輪を買いました。 指輪を買うまでが大変だった分、やっぱり感激! (彼はやっぱりゴールドにしたけれど、似合っていたのでいいと思う。) 今日は結婚準備が結構進んだ1日でした。 一番報告しにくかった人とも腹を割って話が出来たし指輪も買ったし、結婚が近づいているのを実感しました。 ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。写真は、1つ前の記事の写真と同じお店のものです。
2008.09.13
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