田舎のワンコ

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2006/04/27

人間魚雷・・・

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そこであたしは、改めて島のことを調べてみた。

山口県周南市の沖合いに浮かぶその島は、
夏は海水浴客で賑わう。
しかし、そことは反対側には今も人間魚雷の基地の跡がある。
第二次大戦で敗戦の危機にあった日本が、
確実に敵船に魚雷を命中させるために作った魚雷は、
人が操縦するもの・・・片道だけの燃料で。
特攻隊員たちは国のためにその若い命を散らした。
基地跡には記念館が建てられ、散った命を弔うとともに、
戦争の悲惨さを語り継いでいる。

自衛官になったとはいえ長男はまだ学生。
過去を学び、未来を切り開こうということだろうが、
無関心なヤツでも何か感じたことはあるだろうか・・・
ますます日本のやり方に失望してしまうんじゃないだろうか。
特攻隊員たちの写真や手紙を見ると、
あたしは息子たちとダブって涙が溢れる。
夢も希望も奪われ、
国のために死ぬことは名誉という時代は
確かにあった。
でも、本心、喜んで死んでいったんだろうか？
本当は死にたくなかったんじゃないの？
今こんなことがあったら、あたしは絶対息子を差し出しはしない。

もう戦争なんかないと安心しきっているが、
世界のどこかでは毎日多くの命が不本意に奪われている。
こっちの愛のためにあっちの愛を消すって、誰か歌ってたなぁ。
でも、命ってそんなに簡単に奪っていいものなの？
そんなことないでしょ。
みんな分かっているのに、なぜ殺し合う・・・

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