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ユニタス1968

ユニタス1968

2005.12.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類


 作文の内容とは、子供はこの夏、自分の母親が母親を亡くした年齢になった、そして自分ももし母親を今失ったら・・・というものだ。「今時の子供だって、こんなに想像力たくましく、人の哀しみを思いやれる子がいる」と絶賛のコメントだったが、私には正直に言って困惑させられた作文であった。

 まず作文のなかで、お母さんとは一切呼んでいない。全て名前(確かまゆみちゃん)とよんでいる。もう私なんかこれだけで困惑する。最近の流行なのかも知れないが、理解できない。そして子供は母親から聞かされていた、「母親のいない生活」に思いを巡らせる。手入れができないからと髪は短く切られ、服にはアイロンがかかっていない。食事は冷凍物ばかり。私も「まゆみちゃん」がいなくなったら、長い髪をとかしてくれる人がいない、服にアイロンをかけてくれる人がいない、温かい食事を作ってくれる人がいない、こうしたことを自然にやってくれていた「まゆみちゃん」に感謝する。

 ちょっと即物的すぎないか。これでは母親は、まるでお手伝いさんと変わらない。子供の頃の、母親の喪失感とはこんな即物的イメージではなかった。もっと得も言えぬ喪失感にとらわれ、泣きじゃくり母親の懐に飛び込んだ記憶のあるのは、私だけではあるまい。きっとこの子も泣きじゃくったのだが、文章にしたので即物的表現となったのだろうか。

 母親を「まゆみちゃん」と呼ばせること、何かこれに全て象徴される気がする。「友達のように付き合える親子関係」は最近の流行かも知れない。でもそれは、子供が母親と対等に付き合える年齢になってからのことだろう。

 「友達親子」と思っていたものが、いつの間にか「メイドとご主人様」の関係に変化していないか。娘と母親の話だからそんなことは無いのかも知れないが、何か母親と言う存在すら変わってきたのかと考えさせられた。





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最終更新日  2005.12.03 10:10:08
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