みんち~ず

みんち~ず

第二回 虹道 Jun.21/2005


 三つの石を砕くと、支えが取れたように扉が開いた。
 彼は恐る恐る扉の中に足を踏み入れた。
 長年封印されていたであろうはずなのに、不思議と空気は澱んでいない。
 「これも叡智の為せる業って奴かな。」
 独り言を口にし、歩を進める彼の行く手を巨大な地溝が阻んだ。

 松明を投げ込んでも底の知れない深さ。落ちればひとたまりもないだろう。
 溝の向うまでは10メートルはあるだろうか。とても飛び越えられる距離ではない。
 岩肌は脆く、壁をよじ登るのも危険だ。

 地溝の手前には直径30センチほどの水溜りがあり、藍色の水を湛えている。
 水溜りの傍らには古作りの机。その上に薬瓶らしきものが6本並んでいる。

 6本の瓶の中にはそれぞれ色の違う液体が入っていた。

 机には手彫りと思われるメッセージが彫られている。


       善悪と 迷う心を捨てた者
   あらゆる色をしたがえて 漆黒の河に橋をうて

   然るべき順に 色を総べ この大地から逸脱せよ
       先駆ける者のみが真実を語る

       過ちを犯すもの大地に喰われん


 よくよく見ると薬の入った瓶にも文字が彫られ、何か文字が書いてある。

 「要はこの6種類の薬を正しい順番で足元の水溜りに混ぜろって事だな。」

 さて、どの順番にするか……?


【答】黄→橙→紫→赤→緑→青

【ヒント】
1) 紫の薬の瓶には「この薬は橙の薬より先に混ぜねばならならない」って書いてあったぜ。
2) 青の薬の瓶には「この薬は最後に混ぜる薬ではない」と書いてあった。
3) 橙の薬の瓶にはこう書いてあったわ。「青の薬は最初に混ぜねばならない」
4) 一番最初に混ぜる薬の瓶にだけ真実が書いてあるってことだ。
5) 一番最初に混ぜる薬の瓶以外の瓶に書いてあることは全部うそよ。
6) 黄の瓶には「青の薬は最後に混ぜねばならない」って書いてあったわよ。
7) 複数の薬を同時に混ぜるっていう事ことはないみたいよ。
8) 緑の薬の瓶には「この薬は赤い薬より先に混ぜねばならない」と書いてあったっす。
9) 赤の薬の瓶に書いてあったのは「この薬は4番目に混ぜる薬ではない」だ。

【考察】
ヒント4,5,7が一般的な規則となる。
ヒント2、6が反対のことを言っているので、青か黄が一番最初の薬となる。
青を最初(真実)と仮定するとヒント3が真実を語ることになり矛盾するので、最初は黄であることがわかる。
するとその他の可能性は以下のとおり。
A) 紫:橙よりあと(ヒント1)
B) 青:最後(ヒント2)
C) 緑:赤よりあと(ヒント8)
D) 赤:4番目(ヒント9)

D,B,Cより、赤(4)緑(5)青(6)が確定する。
黄(1)であるから、Aより橙(2)紫(3)が確定する。

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