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実家の母は、昔から働き者の人だった。

友人たちを見ていると、子どもを2人3人抱えての仕事は、今みたく便利な時代でもかなり大変なことのように見える。けれど、母は家事はほぼパーフェクト。家の中はいつも整然と片づいていたし、料理はかなりうまかったし手抜きなし。私が小学校の低学年頃までは、弟のオムツを替えながら、内職も相当数こなしていた。
やがて外で事務の仕事をするようになり、それがずーっと続いていた。ワープロはもちろんパソコンもそれなりに使いこなしていたようで、母の歳にしてはかなり「デキル」女だ。父が転職しようが、病気で倒れようが、あんまり家計に心配がなかったのも母の力かな、と思う。
亡くなった祖父が呆けて徘徊するようになってしまったのを機に、母は泣く泣く退職した。ほんの数年前まで現役で働いていたとは言え、今、60歳を超えての再就職は難しい。
趣味のパッチワークをやったり、家庭菜園で野菜を作ったり、花を育てたり、気ままに暮らしているようなのだけれど、どうも母にとっては「社会との接点がない」というのは苦痛の様子。父は正反対で、数年前に定年退職すると、それを心待ちにしていたように遊びほうけている。趣味の碁に通い、読書をし、ドライブと称して各地に出かけては安くておいしいものを食べる。そして、若い頃から好きだった書道をきちんと学び始めた。
そんな父の姿を見て最初はうんざり顔の母だったのに、この頃はしきりに「いい趣味があってうらやましい」と言う。パッチワークも立派な趣味だし、そんなの得意なんていいじゃないと言うと、「それで仕事に役立つわけじゃないし」と否定的だ。なんと父、賞状を書く勉強をやっていたところ、書道のお仲間の口利きで宛名書きのバイトを入れてもらえるようになったんだと。仕事は書いても書いてもあるらしく、母にはそれがとってもうらやましいらしい。
家のことも仕事も、バリバリこなしてきた人だから、娘の私からしても母が父を尊敬の目で見ていたようには思えない。今にしてやっと…ってところかな(笑)。

一生楽しめて、自分のタメになる趣味を持たなきゃな。と、二人を見ていてそう思う。









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最終更新日  2004年02月24日 19時56分48秒


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