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2004年10月11日
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カテゴリ: アート・舞台
日本画にはとんと疎いので、塩出英雄がどれほど有名な人かは知らない。ただバスの中に貼ってあった特別展の告知ポスターを見るたびに、気持ちをそそられていた。今日は、その作品展のため井原市の田中美術館に行く。岡山県西部、ここが出身地というゆかりで彫刻家・平櫛田中の作品を常設する美術館だ。


塩出英雄が亡くなったのは2001年。作品は20代から88歳で亡くなるまでの約50点が並べられ、どれも素晴らしく見応えがある。
彼は和菓子屋の父と信仰心の厚い母の元に育ったにふさわしく、作品はその影響がしっかりと反映されているように見える。茶道に興味があったというだけあって、若い頃の作品ほど興味がストレートに茶道に向いており、野点の光景や茶器、茶室と静かな時間が流れるような作品が見える。
お寺や僧侶も何点か見えるけれど、30代の作品で目立つのはすっきりとした面差しの若い女性。若い娘さんのように見えたそのモデルは、結婚間もない奥さんなのだと館内のビデオで見た。いいなぁ、こんな風に描かれるなんて。
作品を一緒に見ていたKAIが「赤がとてもきれいだ」と言っていた。ふうん確かに、彼の作品で多様されているエメラルドグリーンに赤はよく映える。会場を見渡すとなんとも美しい緑の世界。爽やかで澄み切ったこの風景は、どれもこれも引きつけられる。柔らかで中間的なこのグリーン、私が好きな色だ。
このグリーンの色使い、60~70代ではほんの少しだけ渋いトーンになり、80代で再び若い頃のような澄み具合を取り戻す、そんな風に見えたわ。

買ってきた(というか、正確には姑ちゃんに買ってもらった!!)画集で再び作品を堪能。なんでこの絵にひきつけられたのかしら~とふと浮かんだのは、たぶん私はこのシンプルな線が好きなんだろうなってこと。
華やかさが際立つわけでなく、地味でなく、嫌味なく、特に女性にはすすーっと受け入れられやすい色もいい具合。絵の中の間がまたよくて、ここにコピーを一本入れたらいいのになぁとか思っちゃう。それも、日本画だからと筆文字なんかではなくて、ポップなフォントとかでもOK。



晩年までの作品を観て感じたこと。彼は子どもの頃から書くのが好きで、素直な気持ちでそのまま画家になっちゃったんじゃないかなぁ。そういう作家の描く絵よ。会期は11月14日まで。









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最終更新日  2004年10月11日 23時57分59秒
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