昔 昔 フランスの国に なかなか子どもを授からない王様がおられました。
やっと待望のお世継ぎが産まれたのですが、せむしの王子様でした。
王様はお城の中の 鏡を全部取り外し、王子様を大切に大切に育てていました。
ある日 王子様は狩に出かけ、湖に写るご自分の姿を見てしまいました。
王子様はお城に帰って、王様にお願いをしました。
お城の中庭に 自分の銅像を建てて欲しいと、
背もすらっとのび、立派に成長した理想の姿の銅像を創って欲しいと切望しました。
願いは聞き届けられ、王子様は 毎日 その銅像を見て育ち、
見事にその銅像と同じ姿に成長しました。
この話を聴いて 私の中で パーンと砕け散ったものがありました。
実は 潜在意識の奥深いところで、どうしようもない絶望感があり、
大切なものはなくなる、大切な人は 私のもとからいなくなるという恐れがあるのに
気づいていました。
明るい未来を信じなくてはいけないのに、頭ではわかっていても、
どうしようもない潜在意識と格闘していました。
ところが ふと聴いたこのお話しで、王子様の信念が 核爆弾のように、
私の中にいたにせものの私を 木っ端微塵に吹き飛ばしたのです。
大切なものは何一つなくなってはいない、
大切なものは私の外にあるのではなく、私の心の中にある。
明るい未来を信じる自分になりたいという、私の願いは叶いました。
今 さわやかな風が吹き渡っています。
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