転送許可いただきました。
皆様、こんにちは。愛子・スカサです。
9月6~8日にジャカルタでクロスオーバー・ジャカルタ・ジャズフェスティバルが
開催され、それに参加した日本からの「Cro-Magnon」というジャズバンドと
「StaxGroover」というストリートダンサーとDJのメンバーのガイドを、
私が担当することになりました。
彼らは日本の若者にもよく知られているアーティスト達です。
そのメンバーの一人、SHUNと共に体験したことは、私の心を感動させました。
クマンのレストランで楽しく夕食を終え、一行はミニバスでホテルに
戻ろうとしました。スディルマン通りのロータリーで信号が赤になり、
そこで5歳位の女の子が小さい妹を抱きかかえながら、信号待ちを
している車に物乞いをしている場面に出会いました。
もう深夜の1時過ぎだったのですが。一行はその姿を見て驚き、
可哀想な子だな、と話していました。
ホテルに到着し、それぞれ部屋で休むためにリフトに乗ろうとしていましたが、
突然SHUNが、「愛子さん、ロビーの前にタクシーありますか?」と尋ねました。
「はい、ありますが・・?」SHUNはこんな夜遅く一人でどこへ行くつもりなの
かしら? ジャカルタの夜道がどんなに危険か知らないのかしら?
SHUNは礼儀正しい態度で「愛子、さっき道で小さい子を見たよね。
僕、あの子が空腹じゃないかと心配なんだ。こんな夜更けなのに、
可哀相でたまらない。僕、あの子に食べ物とお金を少しあげたいんだ」
それを聞いて、すぐ私も同行することにして、タクシーで、まず近くの
マクドナルドへと走りました。24時間営業の店はそこしかありません。
そこでSHUNはたくさんの食べ物と飲み物を買い込みました。
たとえば、寒さをしのぐための暖かいスープ、ごはん、チキン、
ビッグサイズのフライドポテト、更に、子供の健康に良くないソーダ類より
アクア水をたくさん。
そして、さっきあの子達を見かけた信号の所へと急ぎました
でも、彼らの姿は見当たりません。運転手は、あの子たちはもう家に
帰って寝たんじゃないかと言いました。しかし、SHUNはどうしても
あの子を見つけたいと、何度も同じ道をぐるぐる廻りました。
ほどなく、私たちはバスウェイのそばに座っている、その子を見つけました。
腕の中で小さい妹は眠りこけています。車を近づけながら、SHUNは
「車の窓越しに渡すのは失礼だから、僕は車を降りて直接渡すよ」
と言いました。私たちはその子に近づき、さっき購入した食べ物と、
折りたたんだかなりの金額らしい紙幣を渡しました。SHUNは日本語で
「これ、人に取られないようにカバンにしまってね」と言いながら、
女の子の小さなカバンにしまうのを手伝いました。その子の目は
涙でうるんでいました。
その後、私たちはタクシーに向かいましたが、SHUNが突然後ろから
「愛子、ちょっと待って!」と呼び止めました。何事かと後ろを振り返った
私の目に飛び込んできたのは、SHUNが駆け寄って、その子をしっかり
抱き締めている姿でした。日本語で「がんばってね!」と話しかけながら。
私は胸がぐっとなりながら、その姿を見つめました。すきっ腹を抱え、
寝る所もなく、色々な犠牲を強いられているストリート・チルドレンに
思いを向ける人は、私も含め、なかなかいません。SHUNは有名人で、
日本から着いたばかりで疲れているのに、援助を必要としている人のことを
忘れていないのです。運転手まで「なんて高貴な心の人なんだろう。
私は自分が恥ずかしいよ。インドネシア国民はもっとあの子達の近くに
いるのに、誰もそんなことやろうとしてないからね」
この出来事は、私を目覚めさせました。自分と同じ仲間と思い、
彼らの生活を助けていくべきだと。
人間は誰も一人では生きられないのです。SHUNは素晴らしい
お手本を私に示してくれました。読者の皆様も、どうか、あなたの助けを
必要としている周りの人々に、愛を与えることを始めてください。
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