misty247

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2011.05.25
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テーマ: 点字・点訳(23)
カテゴリ: 点字・点訳
 点字図書館は、想像と違った。普通の図書館と同じように、抵抗感なく自由に出入りできる場所を想像していたが、あまりオープンな感じではなかった。
 ビルのテナントの一室で、広さは見えている部分で10坪ぐらい。入口を入ると右手に係員ルームがあった。奥に本棚がある。その前に立って本のタイトルを眺めるという、図書館という場所でごく一般的な行為をとるまでに、まず係員へなにかひとこと言わねばならないような、そういうレイアウトだ。係員以外、誰も利用者はいなかった。
 なにか説明を述べるべきところかな、という気がしたが、さてどう説明したらいいものか。やや困惑した私を、係員もやや不思議そうな表情で見返してくる。見慣れぬ晴眼者(視覚障害者の対義語)が単独で来館する、というのは珍しいケースなのかもしれない。

 来館の目的を話した。
 つまりは、点字に関しての知識・ツールとも全く持たない者が、ここの施設の協力を得て、その作業を遂行できるのか?という質問である。
 係員の対応は親切で丁寧だったが、結論を書くと答えはNOであった。
 なぜかというと、障害者でない私は、まずもって、ここの施設を利用できないのであった。もし利用したいのなら、利用資格をもった障害者にご同伴いただくかしていただきたいと。
 「そのハガキを送りたい障害者に一緒に来てもらうことはできないのですか?」
 係員は逆にそう尋ねてきたが、私は返事に窮してしまった。

 『あんたを喜ばしてやろうとこんなサプライズを考えているんだが、私一人ではダメだから、ちょっと顔だけ貸してくれないか?』と頼んでみろというのか。そんな間抜けなことできまっかいな。第一、会うのならその場で口頭で伝えられるし……。

 晴眼者のみの利用を禁じているのは、ここの施設を商用目的で利用して儲けようとする輩を遮断するためである。確かにそういう対策は必要だ。しかし、私のような悪意のないケースもはじかれてしまった。仕方ないか。 <つづく>





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Last updated  2011.05.25 22:30:49
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