misty247

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2013.08.03
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 『終戦のエンペラー』を観てきた。

 日本は敗戦して、戦争責任を問う調査がマッカーサーの司令のもと、開始される。もう戦争は終わったあとだから、激しいドンパチなんかない。それなのに、全編にわたり緊張感が途切れない。
 天皇が有罪か無罪か、という一大事の行方が調査中だからである。
 しかし、これは誰にもネタバレのことである。いくらフィクションとはいえ、大筋では史実に基づいているのだし。有罪になれば、昭和は短いものであったろう。
 結果が周知の題材でも、サスペンスとして成立するのだ。この辺りの作り手の手腕は感嘆すべきものだと思う。派手なSFXや膨大な数のエキストラなどという目立つやり方とは違って、一見地味ではあるが、この映画の特筆すべき点ではないかとも思う。
 たとえば結婚披露宴の席で。
 「それではここで、新郎新婦のなれそめを紹介したビデオをご覧いただきましょう」と上映がはじまる。ふたりの出会い、距離が縮まった出来事などが紹介される。しかし上手くいかず、喧嘩してそっぽを向きあう展開に。『おいおい、大丈夫かよ』と思わせる。今、ふたりは目の前にめでたくゴールインしているのに、そのビデオの展開にのせられてハラハラしてしまう。
 『終戦のエンペラー』はちょうどそんな感じの、プロセス部分だけで勝負するサスペンスだ。
 タイムマシンもので、過去を変えたら、現在が崩壊する、というのはよくあるルールだ。だから万が一そのプロセスが史実を裏切ってしまうと、いま映画を観ているこの私の体が、砂と化して崩れ落ち、消えていくかもしれないという恐怖感まで抱かせることができれば本物だ。





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Last updated  2013.08.03 09:53:11
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