りとるあんじーより・・・

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2010/06/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人の体の仕組みを勉強している

人は感じ考える生き物

痛い苦しいと感覚し
嬉しい哀しいと情を感じる

病気って何で起こるの?
老化ってどういうこと?
病気になったらどうして苦しいの?

今までうっすら曖昧にしか考えてこなかった事を自分の中で「知りたい」という気持ちが強くなって勉強している
年をとるってこういうことなのね

食べられなくなり、飲み込みにくくなり
ばい菌に負けてあちこち炎症が起こってしまう

老化は止められないし、ましてや死ぬ事を止めることなんてできやしない。

抵抗力がなくなって弱っていくおばあさんがいた。

肺炎にはなるわ、膀胱炎にはなるわ、ちょっと怪我をしてもその傷がなかなか治らない
いつも目やにが貯まっていて拭いても拭いてもわきだしてくる感じ
柵のない場所に病原菌をまいているかのようで、ばい菌のやつらはホイホイおばあさんの体の防御柵を突破し侵入していく・・そんな感じだった。

膀胱炎が治ってもすぐに再燃する
膀胱の収縮する力もなくなって常に少量の尿が膀胱の中に残っている状態・・ばい菌のやつらからしてみたら恰好の培地となる

毎日膀胱から貯まっている尿を管でとって洗浄して綺麗な状態にする
しかし翌日にはもう尿は混濁している


おばあさんは食欲もなくなり、ものも飲み込めなくなってしまった

私は元の元気なおばあさんに戻って欲しいと思った。
でもそれが無理だという事もうすうす感じ取ってもいた。

かといって「老衰です」「これ以上の治療は単なる延命治療です」と突き放すことは考えられない

何人かの「死」を看取ってきたけれど、「死」は高い高いハードルのよう

「ぽっくり」という言葉はあるけれど、物理的な時間だけを言えばそういう死の迎え方もあるのかもしれないけれど、ぽっくり死ぬまでの数時間のうちに当の本人の時間は未来永劫苦しみを味わったのかもしれないと思う


死を看取るなんて言葉では聞こえがいいけれど、実際「死に至るまでの時間」を一緒に見つめていくことで綺麗事ばかりでは済まされない

その人の弱っていく様を自分の中で受け止めそれを相手に返していく
時には「死」のハードルの先につまづいてこけた相手と一緒に倒れてしまうことだってある

「死」のハードルを越えようとするとき「行っちゃいや」とあらゆる手を使って引き止めようとしたくなるけれど、ハードルを越えようとする時間がかえって長くなり本人が苦しむことにつながりかねない事だってある。


人によって死生観は千差万別あるのだろうけれど
私は自分の死生観を養っていきたいと思う
そのために生きている人間の体の仕組みをもっと知りたいと思う









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Last updated  2010/06/28 05:01:03 PM


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