
小さな空間があって、その周りには、
すこし大きな空間がある。
その下界には、大きな空間があって、樹木が生えていたりする。
地上は、アスファルト、草原、海原、鳥はどこまでも
飛んでゆく。
雲は風に吹かれ、旅をする。何処へ行きたいなんて
考えていないのよ。
風に考えなんてないのよ。
風の向くまま気の向くまま・・・っていう具合でね。
フーテンの寅さんみたいに、そこらで、誰かを
ちょっくら好きになって、いやいやオイラは、やくざで、
落ち着いて普通の暮らしなんてできやしねぇって・・・
そんな台詞をつぶやいて・・・
旅から、旅に・・・・渡り鳥、三度傘、伊豆の踊子・・・
わたしといえば、こころは旅人、体は樹木だから、
ここから動けないのよ・・・なんて感じかしら?
だから、雲さんや風さんとお喋りして、
ときどき、鳥さんに、ねぐらを貸しているのよ。
そんな時に、澄んだ歌声が聴けたりね・・・
即興小説 『さくらと野良猫』 2015.04.05 コメント(2)
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