美月らしく

美月らしく

2006.12.28
XML
カテゴリ: books

ん?うちにもあったはず、まだ読んでないぞ…と
「積読」の山をあさって見つけてきました。
そう、これは買ってすぐに某Mにとられたんだった。
2刷めを買っているので、うちのは画像と帯が違う(映画の帯なし)

映画の方は、寺尾聰さん・深津絵里さん・浅丘ルリ子さん、
ルートは斉藤隆成くん(「光とともに」の光くん)と、
イメージぴったりでよかったみたいですね。(観てませんが)
吉岡秀隆くんは誰なの?と思ったら、大きくなったルートだそう。



その世話をしに来た家政婦と、その息子(博士が √ と命名)10歳。
孤独に生きてきたメンバーです。
この三人を中心に、なにげない日常が、穏やかに描かれています。

と、言っても、80分ごとに記憶を更新しないと保存されない博士なので、
「なにげなく普通の日常」と言ってもちょっと違いますが。

愛されることの温かさ、心地よさ、愛することの素晴らしさ、大切さ、
誰かをいとおしいと思い、その人のために行動することの
人生における価値。
そういうほんわかとしたものを、じんわりと伝えてくれます。

博士のメモリーは、事故が起きたところで止まっている。
ということは、博士の記憶の中で永遠に変らず保存されているのは

それも、たぶん愛してはいけないヒトだった。

事故の後遺症を互いにその身体に追いつつ、
その相手を忘れずに思い続ける人生。
いっそのこと博士の記憶がすべてなくなってしまっていたら、
ふたりは開放されたのかもしれない。


でも、そうであっても、そのヒトは、不自由な足を引くたびに、
杖をコツコツとならすたびに、博士のことを思うでしょう。
それならば、博士だけが開放されるのは、
ずるいことだし、また、辛い、哀しいことでもある。
愛した気持ちをなくしてしまうことは、とても酷い。

だから、その事故の時でフリーズしている記憶というのが
とても重いですね。
博士という人物のメモリー機能が
「生涯愛する」と記したそのヒトとの記憶ですべて完結しているのは、
なんというか、とてもとてもやるせなく、
そして同時にとてもとても美しいものに思われます。

ストーリー自体はこのことよりも、
ルートをめぐる愛おしいエピソードが中心になっています。
当時理系で、大きくなりすぎた素数のようだった某Mは
どんな感想を持ったのでしょうか。


ここから番外編(^^~ある日の夫婦の会話~

「素数ってさ、大きい数ほど孤独が染みると思わない?」
「は?なんで?」
「だって、2とか3とかは、もうひとり仲間を見つければすぐ4や6になれて
 孤独から開放される見込みが明るいじゃん。
 だけど4桁、5桁の素数だと、どんなに探してもなかなか仲間が
 見つからないでしょう、さみしいじゃん」
「あのね、素数は無限にあるんだよ。そんなのナンセンス」
「知ってるよ。だから理系はきらいだ」
「その文系思考にはついていけん」

素数の寂しさ、文系のあなたならわかってくれるでしょうか…(^^;





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.12.28 14:50:23


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

―美月―

―美月―

フリーページ

お気に入りブログ

晴れたらいいね♪ 晴れママさん
或る日記 pinoco_aさん
TRALALA おみつさん1986さん
幸せを呼ぶキャラ☆ア… 幸せを呼ぶキャラ・アーティストさん

コメント新着

―美月― @ Re:ご無沙汰しています(09/26) 未月さん おひさしぶりぶりです~(^…
未月@ ご無沙汰しています すごくご無沙汰しています。 なんだかん…
―美月― @ Re[1]:「ミス・ポター」(09/26) ちゃいむむむむむさん >がんばってる…
ちゃいむむむむむ@ Re:「ミス・ポター」(09/26) >少年少女に夢を与えられる仕事って、い…
―美月― @ Re:きれいなCMだよねー(09/26) kakasamaさん >カラオケで  ん~(…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: