美月らしく

美月らしく

2007.09.10
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カテゴリ: theatergoing
『エレンディラ』名古屋公演を観てきた。

脚本・坂手洋二でアレンジしたもの。
4時間余りに及ぶ舞台(3幕)で、いささか長い、疲れる、
しかし、観終った後はすごい!としか言いようがない感動に包まれる。

まだこの後、大阪公演を観られる方もあるので、
ネタバレのないように、感想だけ書いておこうと思う。

作品は、マルケスのラテンアメリカ文学の臭いをプンプンさせながら、
退廃的・シュールでもあり、また幻想的・ファンタジーであり、


なんじゃ、そりゃ?と思われた方、いや、そうなのよ、実際。

作品そのものは盛りだくさんで、どこからどう観るか、
人によって違ってくるだろうと思うし、
途中わかりにくいところもある。
が、至上の愛の物語であることには間違いはない。


若い美波ちゃんが、全身で、可憐で無垢で、哀しい運命の、
でも弱くない、でもはかなげな、娼婦エレンディラを、
文字通り、体を張って(!)演じてました。
(隣席に大学生っぽい男子がいたが、
でっかい望遠鏡で(※オペラグラスではなく望遠鏡)熱心に
観ていた。きっとファンなんだろう(*^_^*) 


中川晃教くん。
この人は、もともと大人と少年の間ごろの“ガラスの少年時代”を
ぴったりできる人なのだけど、さらに、純粋で、磨がれたナイフのような、
さわると切れそうで、でも強くにぎればボロボロと壊れそうな、
繊細な感じをよく出していてすばらしい。


で、もうひとり、別の意味で「体を張って」演じているのが、
白鯨のようなおばあちゃん役の瑳川哲朗さん。
すごいよ、入浴シーン、ぜひお楽しみに(^^
(DJオズマの紅白どころじゃない)

おばあちゃんは夢と現実の狭間で生き、眼を開けて眠り、
毎夜、昔の夢を見る。そして昔を語る。
その傍らでエレンディラとウリセスは愛を交わす。
しかし、それが幻想なのか、想像なのか、いや、現実なのか、
観ている私たちも、誰にもわからない・・・

マイケル・ナイマンの音楽が、
ウリセスのソロが、哀しい。
砂漠の商隊が哀しい。
哀しみと神話の虚空の中で、愛が繰り返される。愛が語られる。

マルケス(?)役の國村隼さんもすごく渋い。

 愛知厚生年金会館で9/7~9/9






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最終更新日  2007.09.11 00:00:19


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