ものものモノローグ★

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2010年06月25日
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カテゴリ: サッカー
サッカーの話題を扱うポータルサイト「 Goal.com 」に、
「投票:最高のボールを作るメーカーは?」
というアンケートの設問が掲載され、adidas、Nike、Pumaなどメジャーな
スポーツメーカーが選択肢として並んでいた。

投票:最高のボールを作るメーカーは?の画像(小)

しかし、この設問はまったくナンセンスだ。

これらのメーカーは、確かにシューズやウェアなどの製品には定評がある。
しかし、ボールに関してはベストの製品を作れるメーカーだとは言い切れない。
餅は餅屋であり、専門的に高品質な製品を作っているメーカーの製品のほうが
優れていると考えるのが自然だ。

ミカサ というメーカーがある。
ボール作りをテーマにするなら、なぜミカサのような専門メーカーが
選択肢に入らないのか。

適当に5分くらいでこの設問を考えたのなら、しょうがないが
Goal.comでこれを考えた人が無知であったか、
あるいは大人の事情でこのような選択肢になったのかもしれない。



さて、ワールドカップ2010では、adidasの 「ジャブラニ」(JABULANI) という
ボールが採用されている。
このボールの表面は、わずか8枚の独特な形状の皮革から構成されている。

野球のフォークボールのように急激かつ不規則に変化する。
このような軌道の変化するキックは、「ブレ球」などと呼ばれ、
ゴールキーパーがキャッチするのは非常に難しい。
ジャブラニ以外のボールでも「ブレ球」という現象は起こるのだが
特にジャブラニは大きく軌道が変化することが明らかになっている。


「空気が抜けているのでは?」と感じるプロ選手が多かったそうである。
ジャブラニを蹴る瞬間のスーパースロー映像を見ると、
従来のサッカーボールより凹む分量が多いように感じられた。

グループリーグ第2戦の日本vsオランダの試合では、オランダのMF
スナイデルの無回転シュートをGK川島がセーブできずに失点となった。
シュートの瞬間、川島は右(スナイデルから見て左)に横っ飛びしたが、
実際にボールが来たコースは正面に近いところだった。
試合後川島選手は「ボールが消えた」と語っていたが、
これはブレ球の想像を超えた取りにくさを表していると言える。

グループリーグ第3戦のデンマーク戦では、MF本田がフリーキックで
無回転シュートを放ち、みごとに得点となった。
本田選手は、ワールドカップの地域予選リーグでもフリーキックで
もの凄いブレ球をゴールに叩き込んでいる。
この時の相手ゴールキーパーは、完全にボールのコースの逆へと反応していた。
ゴールキーパーはボールに触れることもできず、ボールはネットに
突き刺さった。

ジャブラニが採用されたことによって、無回転シュートを蹴れる選手は
確実に得点力がアップするが、ゴールキーパーにとっては不利になる。
無回転状態のジャブラニが不規則に大きく変化することは
ワールドカップ開催のかなり前から言われていたことだが、
ボールの選定が競技内容に大きな影響を与えることが明白になったわけだ。

ジャブラニの存在は、サッカーという競技に1つの命題を与えた。
ワールドカップ毎にボールが変わり、競技内容が変わることが果たして
サッカー界にとっていいことなのかどうか、今一度、議論が必要になるだろう。

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最終更新日  2010年06月26日 04時52分30秒コメント(0) | コメントを書く


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