2006.12.12
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カテゴリ: 本馬鹿

文豪の探偵小説
まぁ、タイトル通りの本です。
本屋で見た時は
「なんや、文豪は探偵小説なんか書かないって前提かい!

つーか、探偵小説家は文豪とは呼ばないのか?

乱歩先生は間違いなく文豪やろ?」

とタイトルに対して3段階で突っ込んだ。
でも、興味深い本だから買うんだけどね(笑)
ラインナップはこんなカンジ。


谷崎潤一郎 「途上」
佐藤春夫 「オカアサン」
泉 鏡花 「外科室」
三島由紀夫 「復讐」
芥川龍之介 「報恩記」
川端康成 「死体紹介人」
太宰 治 「犯人」
志賀直哉 「范の犯罪」
森 鴎外 「高瀬舟」


「高瀬舟」が入ってるあたりからもわかるように、この本に収められているのは広義の「探偵小説」だ。

そこに事件や謎があれば「探偵小説」
「ミステリー」と言い換えた方がしっくりくるような作品群だ。
谷崎潤一郎の「途上」は唯一「探偵」が登場する話。
とはいえ、探偵と“病気で妻を亡くした”男が会話しながら歩いているだけの話だ。
しかし、その会話がある“犯罪”を浮き彫りにしていく。
乱歩先生が絶賛するのも納得の作品だ。
川端康成の「死体紹介人」は事件もなければ謎もない。
しかしここで描かれる、奇妙で病的な愛の形は「ミステリー」の範疇に入ると思う。

タイトルがタイトルなので
「え? これも探偵小説なの?」と
疑問を感じながら読むことになるが、

どれも読み応えがあるにも関わらず一気に読めてしまう。
そうして一気に読んでしまうと、
全ての作品に共通する空気を感じる。
それこそ、ここで言う「探偵小説」のエッセンスなのだろう。

きっと乱歩先生ならその辺の事も体系立てて解説されてるに違いないので



冬休みにはそんな宿題は出ないんだろうケド
もし読書感想文の宿題がある子供が近くにいたら
この本を薦めてあげると良いと思うよ。
手軽にこの面々の作品が読めるのは実に便利^^





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Last updated  2006.12.13 04:07:30
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