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2004.10.22
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 2004・10・22

 IN 資生堂銀座 ワード資生堂

 谷村志穂 ( 作家 )
 東儀秀樹 ( 雅楽師 )



 資生堂で毎週開催されている公開講座。
 ネット申し込みハズレだったのですが、友人が当たり券、廻してくださいました。
 ほんとにありがとう !


 毎週、なかなか凄いメンバー。
 少人数で2時間びっしりお話伺えるので、これはおすすめ。
 近々の予定には、写真家アラーキー、山田洋次監督、作家・高橋源一郎など。

ワードフライディ



 ***



 谷村志穂さんは、来月公開の映画 「 海猫 」 の原作者。

 「 愛 」 というテーマに、谷村さんがどこまで東儀さんを引き出してくださるか、
 とても楽しみにしていました。

 東儀さんはファンもいる中、たぶんお話しづらい部分もあったとは思いますが、
 ちょっと普段は伺えないようなお話もいろいろ伺えて、実り多かったです。




放送は30日
 ビーチで野生のトドの横でひなたぼっこしていらしたのだとか。
 向こうでリフレッシュなさっていらしたのか、お疲れもなくお元気そうでした。

 黒レザーの上下に白いシャツ、珍しく、紺のネッカチーフを巻いていらして、
 なかなかすてきでした。


 谷村さんは、黒のしわ加工のソフトなレザーシャツに白Tシャツ、ジーンズを
 すてきなハイヒールで着こなしていらして、アクセサリー使いも含めて、
 彼女のセンス、すっごく好きでした。

 東儀さんの車好きはハンパじゃありませんが、谷村さんも車好きで、
 以前、車関係の対談をしたことがあるとか。
 う~ん、そんなのありましたっけ ...?

 車好きな人は、人間嫌いの面があるのでは?という話なども。
 東儀さんは否定していらっしゃいました。
 私にとって車は、自分一人と向き合える、とても大切な空間なので、
 谷村さんの言わんとしていること、すごくわかります。



 谷村さんは本の取材のため、
 「 愛ってなに? 」 とまわりの方々に聞いて廻ったことがあるそうなのですが、
 意外と男女の愛についての答えよりも、
 ふとした日常の忘れられないひとこまを挙げる方のほうが多かったとか。
 それを受けて東儀さんも、やはり、愛って大義名分大げさなものではなくって、
 例えば食事の時、「 私はもういいから後は食べて 」 みたいな、
 日常のさりげないやり取りや思いやりに感じます、と。
 お二人にとても共感させられた部分でした。



 また東儀さんは、国際フォーラムで行われていた「人体の不思議展」へ行かれ、
 そこで、臓器や脳を見て、
 人間、皮一枚剥げばみんなこういう姿なのだな、と思い、
 自分の愛する者だったら、例えこの肉の塊だけになっても、
 愛を感じるのだろうな、と思ったそうです。
 私はこの展示会、開催期間中に2度もフォーラムへ行っていながら、
 見る勇気がなくって見ていません。



 谷村さんは大学で進化生物学を専攻されていたそうで、
 その見地からの冷静な見方と、それだけでは割り切れないという見方もある、
 などについて話されました。

 「 生き物が本来持っている震え 」

 「 抱きしめられたい 身もこころも 」

 「 性は心身一体となれるやはりすごいもの 」

 「 広く受け入れる寛容な気持ちと、鬱屈した何かを打ち破ろうという気持ち 」

 などの言葉に作家ならではの見地、感じました。



 ***



 終了後、谷村さんとお話できたらいいな、って思っていたのだけれど、
 お会いできずじまいで残念。

 谷村志穂さん、同郷で、しかも同窓なんです。
 ファーストネームも、やはり同窓の、
 6才の時から20年以上( 20年以上に嘘はない~^^ )
 付かず離れず一緒にいる親友と全く一緒ですし。 すごーく親近感。

 某ミュージシャンとも、
 谷村さんとは別の時期のですが、同窓だったりして...^^ 
 「 どっちが先輩? 」 って聞いてくれた○ちゃん、
 いい子だなあ~ かわいいぞぉ~(爆)( ってかなりオヤジ入ってます )

 なんだか最近、同窓づいているかも(笑)

 身寄りもいない都会の片隅で、ひっそり孤独に生きてるわたしとしては(?)
 同郷の、しかも同窓なんていったら、
 雨ん中ずぶ濡れになってる野良犬みたいに、キャンキャンなついちゃいますw(爆)



 谷村さん、高校の時のエピソードが「 海猫 」 を描くきっかけにもなったそうで、
 それを某所で読んで、私の中にも当時のことが走馬灯のように蘇ってきて、
 もう読まずにはいられなくなり、
 そして読み始めたら惹きこまれ、徹夜で読破してしまいしました。

 海猫というのは海鳥の一種。

 余談ですが、小樽に「 海猫屋 」 っていう、
 赤レンガ倉庫を使った昔からのお店があるんです。
 なつかしいです、小樽 ...。



 ***



 「 海猫 」



 この小説は函館近郊の猟師町・南茅部が舞台。
 そして函館。 後半は札幌も。



 北海道の女性作家で、昔大好きで全作品読み魅せられた、原田康子。
 「 挽歌 」 というと、お分かりになる方もいるでしょうか。
 原田康子は日本のサガンとも呼ばれた方ですが、
 私は谷村志穂に原田康子と似た何かを感じます。
 それは、先日亡くなってしまったサガンにも通じる匂いかもしれない。
 サガンもやはり十代のころ、随分読みました。

 また、無理やり道内と結びつけるようでもありますが、この 「 海猫 」 は、
 旭川から出た三浦綾子の 「 氷点 」 をも彷彿とさせる大河ロマンです。

 谷村さんが、「 氷点 」 のように、“ 原罪 ”というものを、
 意識されて書かれたのかどうかはわかりませんが。



 底に流れているのは、

 函館や札幌特有のちょっとエキゾチックな匂いであったり、
 北のおんなたちの大らかなたくましさと哀しさ。
 北国ならではの乾いた寒冷な寂寥感。

 そして .. 狂おしいまでのせつなさ ...。

 でも .. ラストは、とてもあたたかい。

 今、大きな波のうねりに漂っています。



 海猫、彼女の代表作になるでしょうね。

映画・海猫 も見てみたい。

 その時まで、読後感も、静かに反芻させてみます。










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Last updated  2004.10.29 02:24:22 コメント(8) | コメントを書く


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