燃兎(Burnin'Bunny)活動記

2017/10/30
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カテゴリ: 日本の音楽
ASKAの「第二弾」アルバム「Black & White」が出ました

前作「too many people」から一年の間を空けずに出した今回のアルバム、
前作が思わず膝を叩くような「快作」だったので、
なおさら恐る恐る聴くことになりました


結論から言うと、私は「前作の方が好み」です

今作は、前作で私が恐れていて、あまり濃すぎずに安堵した
「開き直り」「言い訳」
「周囲への批判」
「独りよがりのメッセージ性」

…などが、より前面に出ている気がします

「シンガー・ソングライター、かくあるべし」
ということなのは、前回と同じですがね
「そのときそのときの自分」が、ハッキリと刻印されてる

ポップスでは、売れるための曲作りがなされ、誰が作っててもどーでもよい歌が溢れますが、
インディーズレーベルの「自由」さで、自作自演し、自らがプロデュースもすれば、そのときの自分がハッキリ出る
その意味で非常にインディーズ的だし、「シンガー・ソングライターってこうだよね」ってアルバムです


社会的に孤独に陥った者が、世に自分を問い直すときのエネルギーは、
ともすれば「独善的」になるし「言い訳がまし」くなるし「攻撃的」にもなる

逆境のなかでは、それが無ければ立っていられない、潰されるだけなので、


だから彼のブログが「ああいう色」なのは私には解るし、
コメントもせず、賛成も反対も表明する気無く、たまに読むわけです

ただ、残念なことに、時に滑稽、時に醜悪とも映りかねないその「ブログの色」が、いかに彼の作品に反映されるのか、
私にはそれが心配でたまらないわけです

前作は、彼が楽曲を「厳選した」と言うだけあって、


何より、ちゃんとポップスだったし、ASKAが、今を生きるシンガー・ソングライターであると同時に「超一流のポップス職人」であることを世に証明した「快作」、
何があろうと、ある種「超然」とポップスを作り上げられる「天才」が未だに失わぬ底力を示した「奇跡の名盤」、
それが前作「too many people」だったのかと


だから、今作はその意味で「しんどい」のです

前作の確かな手応えは、彼に再び自信を与えたけれども、
それは彼から「謙虚さ」を失わせ、「選曲眼(耳?)」を曇らせた
私には、残念ながら、そう感じられます…

声は戻りましたね
メロディは、ポップです

でも、楽曲に、魅力がない

…(調子にのって?)急ぎすぎたのかも知れません
音楽活動を本格的に再始動するために、資金調達が必要なのかも知れません
あるいは、やはり「言わずにはおれなかった」のかも知れません

でも、これでは、売れない

ASKAに「これ」は求められてない
(独善的、勘違いな歌という意味では、作風は全く違いますが、同郷の●渕●氏にも近い、とも…彼のファンに殺されそうですが…)

もし次作も「この色」が濃厚なら、その次は私は買わない
付き合ってられない
てな印象ですな、今作は…


amazonでは今作も大絶賛の嵐

私は彼が自作自演で書き込んだ、などという狂言はスルーしてますが、

自分は信者ではないんだなぁ…
ということははっきり自覚しました


私は「前作の方が好み」というのが精一杯のフォローですわ


卑屈でなくてもよいのです
ニュートラルでよい
シンガー・ソングライターであってくれて構わない

言葉を選び、磨き、世に問う力がすでに証明された人です

今回、吐き出せたのなら、次は万人に向けた「快作」「意欲作」を願ってやみません

それができたときに初めて、私は、今作を受け入れられる気がします





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最終更新日  2017/10/30 10:57:52 AM
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