もえうぉっち

もえうぉっち

2005.11.07
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カテゴリ: 活字主体の本
筒井康隆さんは、なんかほんまに好きなんです。
最初に読んだのは あるいは酒でいっぱいの海 だったかしら。
文庫のものは中学生時代にほとんど読破しました。

実験的な作品がかなり多い。
全文ほぼ 「××××・・あぁ・・××!」 とか伏字ばかりだったり。
どっかの経済新聞で読者から 意見を募って筋書きが変わっていく 話てのもあった。

残像に口紅を も実験的なおはなし。
この方、演劇もなさるせいか、
劇中劇とか劇中劇中劇とか好きなんだけど
主人公の作家が書いている話の主人公は作家の自分 なんです。

こっからすでに怪しい。迷路の入り口。

んで、その書いてるお話の中でコトはおこります。
主人公はその話を書いている自分なので、お話の中でおこることは
主人公である作家の現実としてとらえられます。

ここで、大人しく迷路で迷うしかなくなります。
観念めされよ。

その作中の自分の 世界から徐々にランダムに言葉がきえてゆきます
例えば、「あ」が消えるとする。
すると、「あ」がつく名前をもつものがすべて消えます。
奥様がだんな様を「あなた」と呼んで、そうとしか認識していないと
「あなた」という言葉が消えるので、だんな様は消えます。チーン

でも、「あなた」のほかに「ダーリン」とか「かずゆきさん」とか

他に認識する術があるからです。

「れ」が消えるときっと電子レンジが消えますね。
でも「チン」と認識してる場合は消えない。

そんな法則の下に、どんどん言葉が消えてゆきます。
でも、この「言葉が消える」というシチュエーションは
主人公である作家が意図してやってることなんです。
「言葉を消していってもなお表現を続けてやろう」と。

それで、言葉がどんどん乏しくなる中、
ホームドラマの描写があったりポルノ描写に挑んでみたり。
ポルノ描写は袋とじになってます 。
(ハードカバーでは。文庫では知りません)
「ここを開封すれば、もう中身が気に入らなくても返品できないぞ」
みたいなメッセージつき。
めっさ、こまかいです。

各章の最初に動物のイラストがつきます。
それも見所。見てのお楽しみです。よくできてます。
それだけ見るのにページを繰っても良いくらいです。

筒井先生のお話ではお馴染みですが、
ラストに向かってどんどんテンポは加速してゆきます。
読んでて、息が荒くなります。(なりました←バカ)

読後感は・・・疲れた・・・・。
全身全霊をもって読まねばなりません 。
消費カロリーはハンパじゃないです。

言葉遊びみたいなモノがお好きな方には向いてます。
かわった作品ですので、一般向きではないでしょうが、デキは秀逸。
何も求めずに、ぜひ無心で、この迷路に挑んでみてください。







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最終更新日  2005.11.07 20:55:15
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