実家のクロ


実家にいるワンコはクロちゃんという雑種です。
京都の舞鶴というところで、工事現場にうろうろしているちっちゃくて真っ黒の子犬を友人の彼がひろってきて、飼い主を探していました。
1度もらってくれた家では赤ちゃんをひっかいたらしく、クーリングオフ(?)されて戻されてしまいました。
うちは母が大の犬嫌いなため、絶対むりだと言っていたのですが、はるばる2時間かけて車でつれてきてくれ、とりあえず1週間だけ飼ってみてくれと頼みこまれて、泣いて怒る母を説得してとりあえずということで預かりました。
でも、生後3ヶ月くらいの雑種の子犬。もらい手がなければ保健所かもしれない。
情が移らないはずがありません。
その頃母は椎間板ヘルニアで入院しており、相部屋の人たちがたまたま犬好きの人たちばかりで、母がその話をするとみんなそろって犬がどれだけすばらしいかを母に語ってくれました。
そのかいあって、しぶしぶ母のお許しがでてはや10年です。
母がOKを出す前、名前をどうしようかと父とコソコソ言っていたときに、母がひとこと、「クロでええやろ」と言いました。
「これってお許しがでたということか!」と感激でした。
母が退院し、クロが母になつくかどうか心配しましたが、さすがに家で誰が一番怖いかを敏感に察知して、母には一度もさからったことがありません。
今も元気に実家の庭で暮らしています。
クロはものすごくグルメ犬で、気に入らないおやつは食べません。
結婚で家を出るときも、ふだんはなかないのにクーンクーンと言ってくれたんです。
置いていくのはほんとつらかった。でも、父がものすごくかわいがってくれていたので、つれていったら寂しがると思いました。
ときどき脱走しては父を困らせていますが、帰ったときは誰よりも喜んでくれ、尻尾をちぎれんばかりに振ってくれます。


かっぱのクロにあうでしょ。

この写真は、母の手作りの雨ガッパを着たところです。
母は犬嫌いだったくせに、クロのおかげでだいぶ犬になれ、
クロにはこのようにレインコートを作ったり座布団を作ったり
してくれています。
これはビニールコーティングした布を使って作ってくれました。
花柄でけっこう派手なのですが、クロも気に入っているらしく、雨の日は喜んで着ております。
(私は少々恥ずかしいのですが)

中に入りたいなあ・・・

足をあげたら母にしかられるので、いつもアゴだけのっけているクロ。


遠くを見るクロ

写真を撮ろうとすると、シャイなクロはいつもカメラを見ずに遠くをみてしまいます。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: