中国海軍のミサイル駆逐艦(上)とフリゲート艦(防衛省統合幕僚監部提供)
中国が4月16日に発表した国防白書で、小欄注目の一つは「新型艦艇建造」の件だった。
「ある時点」まで、この種の件に、深刻な懸念を払わぬ専門家は少なくなかった。「新型」とは、外国の先進技術を盗むか輸入か、はたまた拙劣な技術満載の国産と、相場が決まっていたためだ。戦力・物資の遠距離・大量投射に資する兵器に至っては"忘れられた兵器"でさえあった。自衛隊も米軍も「まだ大丈夫」という軍事的優越を感じていた。だが、とみに近年、弱点は次第に克服され、軍事展開域が急速に拡大を始めた。人民解放軍の歴史を復習うと、その「学習」の程がわかる。
注目の2万トン級揚陸艦
「第3次世界大戦」に備え、毛沢東・初代国家主席(1893~1976年)時代では「敵を人民の海に深く誘い入れ、包囲し殲滅する」雲霞の如き陸兵と、米国・ソ連に対抗する核の、二本立ての戦略を構築した。
国家指導者・トウ小平(1904~97年)が実権を握ると、国境における領土保全のための局地戦に備えるべきだという戦略転換から、85年以降の2年間で400万の軍を100万削減した。
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