四月の後半ぐらいから読み始めて
今日やっと読み終わりました。(長っ)
引っ越しの新幹線の中で読んでいたのですが
泣けてくる場面にさしかかり、
ここで泣いたらハズかしいな~と
出来れば誰もいない所でひとり
読むに限る本だな、、と
読むのを止めて、後は途切れ途切れに
今日まで掛ってしまいました。
ここまで掛ってしまうと、もう読む気も失せて
放置してしまったりもするのですが、
この帚木蓬生さんの「閉鎖病棟」はとても興味深く、
登場人物の言葉に重みを感じました。
( 武田鉄也
精神病棟でのおはなしで、患者さん達は
家族、社会から疎まれながらも前向きに
生きようとする。
皆、色んな過去をもっていて、殺人、放火、
奇妙な行動を繰返す者。
まっとうな判決は彼らには相応しくない、
入れられた場所が精神病棟。
警察ですら偏見を持っている。
どうしても持ってしまうものだとは思う。
まともじゃないんだから。
でも、その考えを覆された。
損得ばかりを考えて
相手を思いやる気持ちを忘れ、
都合のいいように物事を運ぼうとする
そんな者の方が病んでいるのではないか
そう思えた。
作者の職種(精神科医)を活かした
患者側の視点から捉えられた
絶望の中にも小さな光を求め力強く生き抜こうと
する姿が感動だった。
久々に何度も泣けた作品に出会いました。。。
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ではまた
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