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先日書いた、タバコと家族について・・・。その後です。
あれから、チョチョの神経質さは変わることもなく、ついには
「お義父さんに、タバコのことを話してみようと思う。」
といい始めました。
けして、やめてほしいということではなくタバコが赤ちゃんに及ぼす影響のことや
吸った直後はボウにとってとても害があるのでそれだけ知ってほしいと。
父がどんな反応をするか、逆に責めた感じになってしまわないか・・・
父はすごく気にする性格で周りに気を遣うタイプです。
悲しんでしまわないか、チョチョのことをどんなふうに思うだろうか・・・
そんなことを考えながら、やっぱり娘の私が言うほうがいいかな、と思いました。
でも、口で話してもすぐに忘れてしまうので手紙で伝えました。
母親として、ボウをすごく大事に想っていること。
タバコは赤ちゃんによくないこと。
お母さんも、本当はずっとタバコが嫌だと思っていること。
ボウが原因で、お母さんとケンカしてほしくないこと。
せめて、みんなが集まるとき数時間だけは、タバコに気を付けたり、吸った直後は影響があるから気を遣ってほしいと。
あと少しで、私たちは出ていくけどタバコの煙を吸ってしまう周りの人にも悪影響だからお母さんにもこれから気を遣ってこのまま外で吸うようにしてほしいと。(私が居なくなったら前のように家の中で吸いそうなので)
その夜、チョチョがお風呂に入っている時に父が私のところに来て、涙をためながらこう言いました。
「俺、もうタバコはやめた。全部、捨てたから。何もかも、全部。これでいいな?」
そういって自分の部屋に行ってしまいました。
私はなんだかすごく悪いことをしてしまったように感じて、お父さんを傷つけたかもしれない...そう思ったら、涙が止まりませんでした。
夜中。お父さんが下に降りてきて台所でずっと泣いて酒を飲んでいました。
居てもたってもいられなくて
「ごめん、お父さんが悪いわけじゃないんだよ。ごめんね・・・」 と声をかけると
大粒の涙を流しながら
「なんで、出ていくなんて言うんだ。俺がなにjか悪いことしたかな?なんか、チョチョ君にひどいことしちゃったのかな・・・。申し訳ないことしちゃったのかな。ずっとここにおればいいのに・・・なんで出ていくなんて言うんだ・・・。」 と。
「チョチョは関係ないよ、お父さんのせいで出ていくわけではないし、私たちもずっと居るわけにはいかないし、1年もここにいて、やっぱりみんな気を遣うしさ。それに、もう私の体調も落ち着いたし親子3人で暮そうと思ってね。」
「1年だって何年だって居ればいい。期間なんて誰も決めてない。気なんて遣わなくていい。チョチョ君はそりゃあ血のつながった家族ではないから嫌な思いをたくさんしてるだろうけど・・・でも、自分の家だと思ってずっといればいいじゃないか。最近、母さんも2階の部屋から出てこないし、俺がみんなになにか嫌な思いさせてるんじゃないかと思ったら寝れんわ・・・でていくなよ・・・」
何度も涙を拭いてずっと泣きながら一生懸命に訴える父を見て、私はなんてことをしてしまったんだと思いました。
こんな高齢の父に、さみしい思いをさせて肩身の狭い思いをさせて・・・
タバコひとつで、家の中の雰囲気も家族同士の会話も変わってしまって。
外に出てみると、父はタバコを全部捨てていました。
一本一本、半分に折って箱はぺちゃんこに潰して。
ライターもしまいこんで、私が妊婦時代からずっと書いていた
「タバコは赤ちゃんに悪いので外で吸ってください」
「モコが下で寝ているのでタバコ気を付けて」
という、張り紙も全部なくなっていました。
翌朝、チョチョに
「お父さん、タバコやめるって。昨日から吸ってないし、夜中ずっと泣いてた・・・」
といったら、
「それを聞いて、俺はどうしたらいいの?」 と冷たい返事。
どうしたらいいのって、どうもしてほしくないけど、心のどこかで
「じゃあ、ボウ寝てるけどすこし顔見てもらおうか。」 って言ってくれるのを期待していました。
タバコずっと吸ってないなら、ボウに会わせてもいいんじゃないかって思ってもらえると思って。
でも、帰ってきた返事はそんなんで、その時チョチョに対する気持ちが一気に冷めてしまいました。
結局、父がタバコを止めようが気になるものは気になるんだ。
もうチョチョの中では、父の存在があまりいい印象ではないのかもしれない。
その夜、私は我慢の限界でチョチョに全部吐き出しました。
「はっきり言って、何か勘違いしてない?父がタバコを吸ってるのを知っていてここに来たのは私たち。ずっと住むわけではないのに私たちが、父のライフスタイルを変えることはできないし、文句をいえる立場でもない。チョチョは、父がタバコを吸っていなくても、結局は"最近まで吸っていた"という事実がある父が近寄るのが気になるだろうし、何もかわらないんでしょ?
今まで、どれほど周りのみんなが私たちに気を遣ってくれたかわかる?
お父さんが、どれ程チョチョに気を遣って、”チョチョ君が住みやすいように、気を遣わないように”っていろいろ気にしてくれてたかわかる?
お母さんが、窓を開けっ放しにしながら寒い中料理をして、文句ひとつ言わずにチョチョのやりたいようにして居たかわかる?
私が、チョチョに言われる前にお父さんの着替えを準備したり夜中にお父さんの洗濯物だけ洗ったり目の届かないところに干したり、どれほど気を遣っていたかわかる?
チョチョは、自分の事ばかりで何も周りが見えてないじゃん。
周りの人の気持ちなんて、わかろうともしないで、なんでそんなに自分中心に考えられるの?
私はもう限界だし、このままではお父さんの事も嫌いになるし、この家の事も嫌になる。チョチョともやっていけないと思う。
その前に、もうここを出たい。もう、チョチョの事ばかり気にしていろいろ考えるのも疲れた・・・。」
少し前に、チョチョは仕事に行っている間にも、父が部屋に入ってこないか心配とか
引っ越しても、なるべく実家にはいきたくない(タバコを吸うから)とか、
年に数回は何とか我慢するけど・・・みたいなことを言っていたので、
その発言にも本当に腹が立ったのです。
私たち兄弟は、高齢の父の事が心配だし1ヶ月に1~2回は週末に帰ったり
一緒にご飯を食べたりと、そういう時間も大事にしてきました。
その1ヶ月に1回さえも、賛成できないというのです。
何がそこまで彼を追い込んでしまったのか、もうどんなに話し合っても平行線のままでした。
私は、チョチョの考えには賛成できないし、親が心配だし、ボウも親や家族に会えるのがいい刺激になるし年に数回だなんて考えられない。
何度言っても、気持ちは伝わりませんでした。
本当に、疲れました。
他の人が聞いたら、アホくさ...と思うようなくだらない事かもしれません。
でも、タバコひとつで、歯車が合わなくなってしまったのです。
そして、今日賃貸を借りる決心をして、来月上旬には家を出ることにしました。
はじめから、こうするべきだった。
こんなにも、たくさんケンカする前に。みんなに気を遣わせる前に。
姉には、少し前から相談していて
「誰が悪いわけでもないんだよ。お父さんやお母さんもチョチョくんにはやっぱり少しは気を遣ってくれてるしそのことに関しては、感謝しなきゃね。
チョチョ君も、ボウを想っての事だから。
少し離れて親子3人、ゆっくり暮らすのもいいんじゃない?」
その言葉に、すこし肩の荷が下りて賃貸を借りる決心がついたというか、
チョチョに対しても冷静になれました。
そして今日、兄弟に引っ越すことを報告すると、姉は
「1年間、お父さんとお母さんと一緒にいてくれてありがとね。」
と・・・。
その言葉が、なんだかすごく胸に響いて
涙があふれて止まりませんでした。
誰のせいでもない。本当にそう思います。
1年、両親の近くに居れたのはチョチョがたくさん我慢してくれたこともあるでしょう。
少なからず、チョチョが家に来てくれたことで、父は嬉しそうだったし息子のようにかわいがってくれたし。
だから、これ以上関係が壊れないためにもこの選択はよかったと思っています。
さて、来月からは新しい生活です。
今まで怠っていた家事も全部やらなければいけないしね!
姉のおかげで今はもう吹っ切れて、これからの生活が楽しみです。