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August 15, 2006
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カテゴリ: 読書いろいろ
やっと読みましたよ・・・。
去年買って、そのままになってたんですけど。

この本の帯には、『「大量殺人事件」が生み出した「幻の村」の実像に迫るミステリードキュメント!!』とあります。

横溝正史の『八つ墓村』は映画にもなっているので知っている人は多いでしょう。
オープニングでの、頭に懐中電灯を2本さして、日本刀を振り回しながら村人を殺して回るあのシーン、アレとほぼ同じことが戦時下でありました。
実在の事件を元に『八つ墓村』が書かれた訳ですが、実際にあった事件と『八つ墓村』を結ぶ点と線を手繰りながら、現代に生成する都市伝説の<虚実>を解体していくドキュメントなのですが。

横溝正史は戦時中岡山に疎開していたことはよく知られていることですが。
そこで『津山三十人殺し』という事件を知るわけです。
この事件は、辺鄙な場所にある閉鎖的な村で起きた事件なのですが、犯人は犯行直後に猟銃で自殺しているため、はっきりとした真相は藪の中なワケです。


『八つ墓村』のモチーフの一部は確かにこの事件から考えられたもののようですが、場所などはどこになるのか。

それを求めて著者は岡山のあちこちを取材で回っています。

もうずいぶん前の話なのに、いまだ事件のことはタブーとされている場所があったり、かと思ったらあけっぴろげに事件のことを話す人がいたり。

『八つ墓村』とは、横溝正史が岡山に疎開中に伝聞した事件や過去にあった出来事などをつなぎ合わせて作られたというのがこの本の結論でした。

都市伝説というものは、人の口から口へと伝わるうちに形や内容を変えて伝わっていくものですが、この『八つ墓村』伝説はどうなのでしょう。
いろんな伝承や事件が合わさって、『八つ墓村』となっていったというのはこの本を読んでいてなるほどと思いました。

都市伝説ということで、ネット上で有名になったかの『杉沢村』の話も出てきますが、これは読んでいて無理やり作られた話なんだということがよくわかりました。

作られた都市伝説、過去にあった話から出来た小説の村。
八つ墓村や杉沢村のような話がまだあちこちにあるかもしれませんね。

「八つ墓村」は実在する





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Last updated  August 15, 2006 11:01:47 PM
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