PR
Keyword Search
Category
Calendar
Comments
Freepage List
というわけで、現在の雲南省にもともと住んでいたのは漢人ではなく、東南アジア系(ラオスやカンボジア系の人)のイ族だったのです。で、それをこれまた中華とは何の関係もないチベット人商人が片道2200kmの道のりを往復1年かけて山の険しい道を馬を伴ってお茶を買いに来たというのです。
なぜチベット人がそんな大変な思いをしてお茶を買いに来たのか?当然ですが、それは儲かるからでした。チベット人商人はチベット人が必要とするお茶よりもずっと多くの量を買っていったのです。それは遊牧民に売るためです。
遊牧民は肉や乳製品はよく食べますが、野菜はほとんど食べません、なので、ビタミン不足になりがちです。それを補ってくれるのがお茶なのです。なので、遊牧民にとってのお茶とは「嗜好品」(必要ではないが好きだから飲む)ではなく「必需品」(ビタミン補給に不可欠)な存在だったのです。
元来、モンゴルなどの遊牧民は漢人とは文化的な付き合いはありませんでしたが、チベット人とは大いに付き合いがありました。チベット仏教もその一例です。
そもそも日本人がいつも目にするお茶と見た目からして違います。中国のお茶屋さんに行けば、何十、何百という種類のお茶がありますが、見た目はどれも日本人には見慣れたものです。乾燥させたお茶の葉っぱですから。
ですが、モンゴルなど遊牧民が使うお茶は固形茶と言って、固く四角い固形に固められたのが多いのです。

こうした四角に固められたのが多いです。

固いので、ナイフで切りだして使います。
これでわかるように、モンゴルをはじめとする遊牧民はビタミン補給のためにお茶を飲む習慣(多くは牛乳などと一緒に煮だし、ミルクティーとして飲む)は、漢人から伝わったものではなく、チベット経由で入ってきた遊牧民固有の習慣なのです。
というわけで、結論は明確になりました。
モンゴルの食文化の中心である、ボーズ、ホーショール、ツィバン、ゴリルティシュルそしてスーテーツァイはどれも漢人文化の影響ではなく、遊牧民共通の食習慣だということです!
(完)
中国がモンゴルの砂漠化を救う、だと⁉ 2026.01.22
モンゴルは本当に内モンゴルとは違って、… 2023.05.16
霧馬山、ドルノド出身だけど、内モンゴル… 2023.03.30