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オーストラリアに本部を置く「世界経済平和研究所( IEP
)」による報告書「世界平和度指数レポート( Global Peace Index
)」 2020
年度版が発表されました。
指数化の詳細はわかりませんが、「世界平和度指数レポート」は継続中の国内・国外紛争、安全度や治安、軍事度など平和に関する 3
部門・ 23
項目を点数化しているとのことです。
つまり「国内外の紛争」「国内の治安」「平和への貢献」の 3
点についての集計、点数化ということでしょう。
一方、これとは別に似た指標で「世界平和度指数」という指数があります。こちらは、イギリスのエコノミスト誌による調査分析です。こちらの方は、調査対象のデータがより具体的に発表されています。主として、
内的状況(暴力、犯罪)、外的状況(軍事費、戦争)
データ結果をよく観察すると、両者のデータには基本的には同じデータソースから発表されているようです。
基本データの主なものは、
対外戦、内戦の数
対外戦による推定死者数
内戦による推定死者数
といった厳しい状況を反映するものから、
近隣国との関係
政治的不安定さ
人権尊重のレベル
などのソフトな指標までいろいろです。また国内治安という意味では
殺人事件の数
犯罪収容者の数
などの一般的な治安に関する数値も含まれています。
これらを指数化、ランキング化されたものが発表されたというわけです。モンゴルで考えると、対外的な紛争やそれによる死者数はゼロと考えていいでしょう。国際貢献という意味では、これん平和維持活動にも積極的に参加しています。ですが、国内の治安となると「素晴らしい状態」とはとても言えないので、その辺で順位がどうなっているか気になります。
以下、2020年発表のランキングをご紹介します。
1位はアイスランドです。私も行きましたが、確かに平和で治安の不安は全く感じないいい国でした。2位はニュージーランド。こちらも平和な国というイメージです。どちらも小さな島国というのは興味深いです。3位はポルトガル。こちらも治安の不安を感じないいい国でした。
以下、オーストリア、デンマーク、カナダと続き、アジアとしては第7位のシンガポールが最上位です。シンガポールも夜でも治安はいいですし、やはり小さな島国です。こうしたランキングは「ヨーロッパ勢が良い結果」となりがちですが、よく見るとそうでもないのです。
イギリスは42位、フランスは何と66位です。また3位のポルトガルの隣のスペインは38位と、似たような地域環境でも大きな差が出ています。そしてアメリカはなんと121位で104位の中国よりも「平和ではない国」となっています。
では身近な国を見ていきましょう。ランキング8位のチェコ(ここも安全な感じがするいい国でした)に続くのが日本9位です。10位のスイスと合わせて、まざまず妥当なランクでしょう。
その後はほとんどヨーロッパ諸国(とオーストラリア)が続き、19位にアジアとしては3位のブータンが登場します。こちらも平和のイメージが強い国です。20位はマレーシアです。私の実感としても、東南アジア諸国の中では治安が良い国というイメージです。
以下、ヨーロッパ諸国が続きます。私が行ったことある国としては、21位オランダ、24位ハンガリー、25位スロバキア、29位ポーランド、31位イタリアなどが続きますが、アジア5位は全体の37位の台湾となります。そして39位にモンゴルです!アジアでは6位と結構上位です。上述の通り、イギリス、フランス、中国、アメリカよりも上位です。
40位以下のアジアを見てみましょう。48位韓国、49位インドネシア、50位ラオス、64位ベトナムと続きます。お隣カザフスタンは70位と結構低いです。ロシアと同じような社会だからでしょうか?そのロシアはなんと154位と、最下位に近いです。154位のロシアと104位の中国に挟まれながら平和を保っているモンゴルは健闘していると思います。
ロシアより下の国は、シリア、アフガニスタン、スーダンなど国家として崩壊している国です。国家らしい体制を持っている国の中ではロシアが一番平和ではない国です。ちなみに北朝鮮は151位とロシアよりはましです。こんなひどい国の影響は70年間も受けてきたモンゴルやカザフスタンは、平和国家になるためには相当努力してきたことがわかります。
他の遊牧民国家らは、ウズベキスタン103位、タジキスタン107位、トルクメニスタン116位と低位にあり、ここでもモンゴルの平和度が再確認されます。とはいえ、対外的に大きな問題がないモンゴルがこの位置にいるのは、やはり国内の治安が問題なのだと思います。残念ながら、治安の悪化は私も肌で感じます。
とはいえ、このランキングのモンゴルの推移を見ていくと、
2008年 88位
2009年 88位
2010年 82位
2011年 50位
2012年 55位
2013年 59位
2014年 41位
2015年 40位
2016年 49位
2017年 44位
2018年 42位
2019年 42位
2020年 39位
と、この10年間で平和度ランキングが大きく上昇しているのがわかります。この調子で、アジアを代表する「平和な草原国」としてイメージアップしていきたいものです。
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