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GPUトラブルとは、T61pに搭載されているGPU(外部グラフィックチップ)「NVIDIA Quadro FX570M」の半田クラックが原因で、液晶表示や起動に障害が発生するトラブルだ。
T61pでは、BGA(Ball Grid Array)規格のGPUがシステムボードに直付けされている。このGPUはけっこう発熱し、その発熱はチップの各箇所で異りまた熱により膨張・収縮を繰り返すことになるため、半田ボールに亀裂が生じ てしまうのだ。
GPU半田クラックの原因 - Studio Yamada
ヒートガンによるリフローは、このGPUを熱してやることで、半田ボールを溶かしてクラックを解消する手法。作業の様子がまったく見えないので、今までの経験だけで取り組むしかない。
下準備として、GPUのコアまわりをアルミホイルなどでマスキング。ヒートガンの熱風が他の部分に入らないようにする。その上で、ヒートガンでコアを数十秒炙るのだが、私の場合は2cmぐらいの距離から40秒ほど炙ることにしている。(温度調整は[LOW]を選択)
作業後マスキングを取り除いて、GPUの放熱をより確実にするため、サーマルパッドを貼り付ける。
使用するサーマルパッドは、thermal grizziy製「minus pad 8」。より確実な放熱を願って1mm厚のものを使用する。
(GPUの放熱対策でいろいろなグリスを試してきました。最終的に今はこのサーマルパッドに落ち着いています。熱伝導率は8.0W/mk。何よりもハサミで自由にカットできるところと、しっかりと密着できるところがいいです。)
結果は上々。しっかりとBIOS画面を拝むことができた。WUXGA解像度の画面も健在だ。


※WUXGA解像度の液晶。DVDビデオの再生もOK。右ヒンジが残された課題だが…。
T61p本体の動作は無事復活させることができた。後は、右ヒンジが修理できれば「完全復活」できたことになるのだが…。
T60のSVPをEEPROMリーダで読み出して解除 May 7, 2022
今更ながらSVPが設定されたT60を入手した May 5, 2022
AliExpressに注文したT61pのヒンジがやっ… Jun 28, 2020 コメント(1)