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僕の田舎は山形でして。
福島も宮城も岩手もお隣さんなのです。
人ごとではない。
震災も原発も。
山形にも福島や宮城からの避難してきた人達が身を寄せていて、母親は近くの体育館に毎日炊き出しに行ってるとのこと。
東京に住む僕の周りの話題はもっぱら原発事故の方で、それも致し方のないことだと思う。
そんな僕も母親に電話をかける。
「母ちゃん、原発は大丈夫かい?」
「原発はもちろん心配だけれど、テレビの偉い先生が言ってることはよくわかんねぇ。
それよりも、目の前で苦労している人達の方が母ちゃんには大事だ。
ああでもない、こうでもないって難しいこという人はいっぱいいるけれど、あたしらが原発に何か出来ることはないからね。もちはもち屋に任せて、あたしは炊き出しを一生懸命やる。
お前も、東京にいて仕事あって何にもできねぇべ。んだから、節電、できるだけでいいから募金しろ。
まずは人だべ。人間は笑顔になったら何でもできるもんだ。その為に母ちゃんは一生懸命炊き出しすんだ。
母ちゃんにとって、原発はその後だ。」
いくつになっても、母親は母親だ。
全ての人の思いが、立場を超えて同じ方向へ大きな力になりますように。
そして、子供達の笑顔が溢れて原発も被災地も包み込みますように。
切に、切に。