基礎M語第2回 M3タイプ


基礎M語第2回 M3タイプ


基礎M語第2回はM3タイプについて。

M3タイプとは馬の心身構造をS(闘争心)C(集中力)L(淡白さ)の3つに分類したものです。

この心身構造ってのがミソ。心、つまり馬の精神構造をも分類してしまうんですねぇ。人間だって逆境に強い人やなまけ癖のある人、喜怒哀楽の激しい人などいろんなタイプの人がいます。馬だってそうなんですよ。

それでは各要素の説明を。

S系
Struggle=闘争心のS。
基本的に気性が荒く、C系やL系がレース相手との関係で走ることが多いのに対してS系はとにかく自分本位で走ります。相手関係よりもその馬の走るリズムを考えるのが大切です。
なのでS系には連チャン期が存在します。連チャン期に突入するとあらゆる不安材料をもはねのける無敵マリオ状態に(笑)。ただし連チャン期が終わってしまうと不振からなかなか脱出できないという一面もあります。
逃げ馬はSを持っていることが多いです。短距離を走るのにもSは必要です。またダート戦も砂をかぶるのに怯んではいけないのでSが必要です。
得意条件は開幕週・不良馬場などの特殊馬場、激しい気性を上手くいかせる距離短縮、芝→ダ(ダ→芝)ショックなどです。

C系
Concentration=集中力のC。
他馬との相関関係の中で集中力を活かして走ろうとするタイプです。基本的にレースに集中してこないと走れないのでC系もリズムが大事。よって惨敗からの巻き返しや休み明けは苦手です。
アップ、Hペース、多頭数、根幹距離、内枠などレースが厳しい方が得意。俗に言う摩擦が大きいレースが得意。
大一番には強いですが格下相手に人気で負けることもしばしば。

L系
Light=淡白さのL。
自分のリズムで淡々と走ろうとするタイプです。基本的に自分の能力分しか走れない、と言うか走らない(笑)。
なので弱そうに聞こえますが弱いのは精神面であり、身体能力は優れている馬が多いです。
ダウン、Sペース、少頭数、非根幹距離、外枠など走るのが楽なレースを得意とします。C系とは逆ベクトルですね。
休み明けも得意ですし惨敗から脅威的な巻き返しもします。

M系
まとまり系のことです。なぜかこれだけ日本語の略(笑)。
まとまり系というのはS・C・Lを満遍なく持っているタイプのことです。
バランスが良いので安定感がありどんな条件でも無難にこなしてしまいますが、反面、極限レベルでは通用しづらいです。
ただ、まとまり系と言ってもこじんまりとまとまっている馬もいますし高レベルでまとまっている馬もいます。ネオユニヴァースなんかは高レベルのまとまり系なんじゃないでしょうか?

第2回はここまでです。
一応、応用として複合タイプ(CS系、LC系、MS系など)もありますが僕はタイプ分けはあまり重要視していないのでやりません。
重要なのは馬を正確にタイプ分けすることではなく、馬券をとることですから。
目的は馬券をとることで手段としてM3を用いるのであり、目的が馬のM3タイプ分けになってしまったら意味がないです。M3に関しては基本だけ知っていれば良いかなと僕は思います。



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