「もう食事済んだ?」
「ううん、まだよ。どうして?」
「突然だけど、食べにゆかない?」
「いいわよ」
「じゃ、もうじきシャッターを下ろすから歩いて来て」
「うん。月夜だし、そうする。メンバーは誰?」
「カズとトヨ」
「分かった」
丁度いいタイミングだった。
何度写真を印刷しても、現像設定を触りすぎて、
おかしなフィルターが被さり四つ切用紙を何枚
無駄にしたことか・・・。
一台の印刷機は色は鮮やかでいいカンジなのに、
用紙トレーが壊れたのか余白が斜めになって出てくるし、
もう一台は高機能すぎて、あれこれ設定しすぎでダメだった。
こんなときは一度、離れたほうがいい。
夢中になると固守する悪い癖がアダとなると、
ベッドにひっくり返っていたときだったから、
本当にいいタイミングだった。
あのまま続けていたら、たぶん、夕食抜きで没頭していた。
一年間独流である目的のために走っていた。
途中、思いがけないことが重なり、意欲も向上心も
萎えていたのに、こんな拙いものは誰にも見せられないな、
と思っていた六枚中五枚が、どうした訳か高批評を得て、
数名のカメラマンたちが締め切り近いから早く郵送しなよ、
と・・・。
分からないものだ。
この一枚は、と自画自賛のものはボツで、
まさか・・・。こんなものが・・・。
何気なく撮ったものなのに?
けれど、納得がゆかないので、
結局今年は見送ることにした。
久し振りの女子会は大いに盛り上がった。
お酒一滴もなしに、食べて、笑って、お喋りをして
また食べて・・・。
生柚子しぼりソーダーとコーヒーとウーロン茶のみで、
四人でたぶんその倍の人数分(笑
あれもこれも食べたいと、何種類とったか分からない。
しっかり味を盗んでゆこうと味わった(笑
ちよっとお洒落なイタリアン。
特注デザート盛り合わせ付き。
コーヒーゼリーの上にアイス二個乗せ。
一キロは確実に肉になったと焦るほど食べた。
この女子会最高。
愚痴なし、噂話なんていっさいなし。
笑顔が一番のごちそうかな。
三人はタクシーでご帰還。
わたしは月夜の雪道を歩いて帰宅。
道路の両脇は背丈より高い積雪で、
細い舗道はドームかかまくらの如しなので、
薄薔薇色の雪あかりのなかを人目がないので
自由に好きなことをして歩いた。
なにを?は秘密(笑
月夜の散歩楽しかった。
凍てつく夜は月も星もよりいっそう輝く。
そんな風に凍てつけば凍てつくほど、
かじかんだ手で白い息を吐きながら
キラキラキラリ
ことのはを散らすある詩人がいる。
まるでダイヤモンドダストのよう・・・。
今日は猛吹雪になるとか。
明日は来客多数らしい。
また屋敷しもべになるんだろうな・・・。