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大事をなそうとして力を与えてほしいと願ったのに 慎み深く従順であるようにと弱さを授かった より偉大なことができるように健康を求めたのに よりよきことができるようにと病弱を与えられた 幸せになろうとして富を求めたのに 賢明であるようにと貧しさを授かった 世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに 謙遜であるようにと弱さを授かった 人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに あらゆることを喜べるようにと生命を授かった 求めたものは一つとして与えられなかったが 願いは、すべて聞き届けられた もっとも小さき者であるにもかかわらず 心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた 私はあらゆる人の中で、もっとも豊かに祝福されたのだ 人は、さまざまなものを願い求める (作者不詳)
April 14, 2006
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今日は会社の飲み会をキャンセルした。金曜の街はやはり浮き足だっているような気がした。カフェに入り、一人でアイスコーヒーを飲んだ。マンションの下の八百屋で買い物をして部屋に戻った。リクライニングチェアに腰掛け、少し眠った。台所のステンレスの部分の汚れが気になり、掃除をした。ついでにトイレの掃除もした。部屋をもう少し暖かいインテリアにしたいと思った。当たり前かもしれないが、生活のささやかなごく普通の営み、そんな中に幸せはあるのかもしれない。「人より変わった事をやる、人より優れたことをやる事、それは難しそうに見えるし、価値のある事のように見える。けれど何気ない日常を普通に暮らす事の喜びに気付き、それを慈しみそれを守るという事という事・・・それはなんでもない事のように見えて、実は一番難しい」そんな言葉を思い出した。窓から夜の風を感じた。人はみな絶対的な孤独の中にいるのかもしれない。その孤独を知るからこそ暖めあう温もりに出会えた時、その価値に気付くのだろうか・・・。窓から見下ろすと、金曜の街から家路へと帰る人が見える・・・。このささやかな営みにふと祈りたくなった。
July 22, 2005
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「自分の孤独に耐えられない人が、その孤独に耐えられないために求めるような友だちは、やっぱり本当の友だち、本当の友情じゃないんだ。本当の友情というのは、自分の孤独に耐えられる者同士の間でなければ、生まれるものでは決してないんだ。なぜだと思う?自分の孤独に耐えられるということは、自分で自分を認めることができる、自分を愛することができるということからだ。孤独を愛することができるということは、自分を愛することができるということなんだ。」「孤独というものはいいものだ。友情もいいけど、孤独というのも本当にいいものなんだ。今は孤独というとイヤなもの、逃避か引きこもりとしか思われていないけれども、それはその人が自分を愛する仕方を知らないからなんだ。自分を愛する、つまり自分で自分を味わう仕方を覚えると、その面白さは、つまらない友だちといることなんかより、はるかに面白い。人生の大事なことについて心ゆくまで考えることができるからだ。」【14歳からの哲学ーー考えるための教科書ーー】池田晶子著より 14歳の中学生を対象にした本の中にある言葉。ここでは、孤独と友情の関係性を書いてるけれど・・・・本当の人間関係を作っていく本質、そして自分自身と付き合っていく本質もきっと同じことかもしれない。
June 20, 2005
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冬の真っ只中のことだった。ある晴れた日に君と海に行った。冬の海風が肌を刺す寒さはとても冷たくて、たっているだけでも寒かった。君はダッフルコート、僕はトレンチコートを着て完全武装していたつもりなのに、容赦なく海風は身体を冷やした。人気のない浜辺を歩いていたら君のブーツが砂にのめり込んで、ブーツの皮が傷まないかということばかり僕は気になっていた。堤防を二人で歩いた。僕と君を鎖で繋いで、海に落ちないようにおそるおそる歩いた。地平線の向こうに浮かぶ雲、その雲を消す「雲消しの術」をして、二人で雲の行方をずっとみていた。海風が冷たすぎて、君の手も冷たくなった頃、海の家の間にかくれて抱き合いキスをしてお互いを暖めあった。暖かいお茶を買って、小さなお寺を参拝して、その後、海沿いのカフェに行った。君はわざと僕を怒らせるように挑発して、君を虐めるように仕向けた。まんまと君の誘導にのった僕は海沿いのホテルに入った。まだ信頼関係が作れてないと思っていた僕は、虐めるというには優しすぎて君には物足りなかったかもしれない。身体じゃなくって、心と心で繋がりたい、と思っていた。でも君はそれを避けているのを感じていて、君が単なる身体の刺激だけで空白の世界に行くたび、心で繋がれないもどかしさを感じていた。窓の空が暗くなって、君が帰る時間を気にしているのを感じて、急いで帰る身支度をした。高速を飛ばし、君の家まで急いで帰ったけれど、時計の針は8時を過ぎてしまった。今考えると、君はもっと早く家に帰りたかったんだってわかる。いつも、もっと一緒にいたくて僕は君を家に送るのが遅くなってしまっていた。季節の変わったあの海で、もう一度二人でいって、暖かい日差しを二人で浴びたい。でも今は、あれだけの距離、家から離れるリスクは冒せない。だからこそ、あの時の時間やあの時の想いを抱きしめたい。
May 23, 2005
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庭に咲く一寒梅笑って風雪を侵いで開く争わず 又 力めず自ずから百花の魁となる(新島譲)
January 31, 2005
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一時間だけでも逢いたいと思った。食器屋さんの前で待ち合わせた。君が信号待ちをしている時、僕は周りを見渡した。プラネタリウムのある公園の脇の道路に車をとめて、公園を手をつないで散歩した。とても寒い日だったけど、君が暖かいお茶を買ってくれた。石で出来たベンチに座ると、やっぱり寒くて二人で抱き合っていたら涙が出てきた。あの涙の訳は、君はしらなくてもいいんだ。いつも悪戯好きの君なのにクラッカーボールとパチンコの悪戯は苦手だったみたい。別れ際はいつものコンビニ。1時間の予定がつい1時間半になってしまった。たとえ、わずかな時間でも、逢いたいと思う気持ちはなぜだろう。
January 22, 2005
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外は太陽が照っているのに曇り空。雲を見てたら、君と一緒に海にいった事、思い出したよ。あの時はとても寒くて、風が冷たくて、繋いだ手の平のぬくもりだけをたよりに、浜辺を歩いて、堤防の先までいったね。あの時も、ずっと一緒にいたくて帰る時間が遅れてしまった。そういう積み重ねが、君の自由をこんな形で奪ってしまうなんて…。どんな風に償えばいいのか、わからないままでいる。それなのに、会いたい気持ちは増すばかりで自分が矛盾している。わからないけれど、今の君の生活の中にも、本当のココロの奥にも僕の入りこめる余地などほとんどないのかもしれない。そんな場合じゃないのかもしれない。今の僕にはただ君を想う事しかできない。僕の知らない場所でも、君が笑っていられるようにと。今日、目覚めて、横に君がいるんじゃないかってふと思って、でも実際にはいなくて。また心の中で呼んでみた。研ぎ澄まして感じてみたよ。少なくとも僕は、遠くからでも、君の側にもいたいと思っているから。
January 17, 2005
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