桜島が噴火した。
今朝、新聞の一面を覗くとそこには桜島らしき山が噴火している写真が大々的に載っていた。もしかしたら、と思い記事に目を通すとやはりその山は桜島だった。
年末に桜島を訪れてからまだ1ヶ月あまりだ。身近な出来事のように、私の気持ちは動揺した。昨年の9月の噴火を最後に沈静化が続き、レベル3からレベル2へ警戒が弱まり、そのおかげで私たちも年末、桜島1周のサイクリングを決行することができた。
「あの桜島が・・・。」あまりにもリアルに頭の中へその姿をイメージできるために、その様子に不安が過ぎった。
サイクリング途中、地元の方々がお正月の準備を進める中、口々に話していたことは、「今年のお正月は、何年ぶりかで穏やかな良い正月を迎えることができそうだ。」という会話だった。
それほどに、地元住民にとっては桜島の存在は大きいのだ。桜島島民、そしてその近郊の住民にとっては今年のお正月は待ちに待った快晴のお正月だった。
しかし、自然はそんな人間の営みなど意にも介さないように、無常にもまた奈落のそこへ落としめてしまったのだ。
あるメディアが島民にインタビューするとこんな声が返ってきたと言う。
「いつもの桜島に戻っただけだ。」と・・・。
その言葉の中にはじっと耐えることが自分達の定めであるかのように、涙さえも出てはこないのかも知れない。
私たちは、桜島を観光地のひとつとしてしか見ることはない。事実、年末の禅走ではみごとに感動的な景色を私たちに見せてくれた。そして、私たちはまたいつか来るときに、同じような姿を見せてくれと祈願したものだ。
私たちに見せてくれたあの姿は、まさに美と醜のうらはらだったのだ。
噴火の後、台湾でも大きな地震があった。地球は少しずつ動き出している。人間がこの大自然に負けないようにするにはいったいどのように生きることが良いのだろうか?
私たちは、自分たちを振返り、今何をするべきなのかを真剣に考え直す必要に迫られているのかも知れない。
これは桜島だけの問題ではなさそうな気がしてならない。
追記
「桜島禅走」では感動的なサイクリングを楽しむことができました。皆様にも同じような感動を味わっていただきたいと思いますが、くれぐれも現地の状況をご確認の上計画を練られることをお願いします。
降灰は目にも肺にも良くありません。そのことを良く理解した上での検討をお願いします。