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スリラリン2










スリラリン












「ねーねー、僕も撮ってーピース」


尚孝と呼ばれた可愛いほうが私の持ってるカメラに向かってポーズをとっている。

か・わ・ゆ・い!!


ちょっとやめてよ!私にはスパイという重大な使命があるんだから!
君のようなかわいい子とキャピキャピ遊んでるヒマはないのよ!
直感でレギュラー探さなきゃいけないんだから…。

ん?

まてよ?


この子達に聞いちゃえばイイんじゃ~ん。 私って天才だね!







「ね、えっと尚孝君。」

「なにー?」

「なれなれしんだよ、テメー。」

黙らっしゃい。 あのさ、この学校のテニス部で強い人って誰ー?」

「強い人ー?んっとねー番長!」

「…ばん、ちょ、え?ごめんもっかい言ってくれる?」

「だからー番長。道門先輩だよー。」

「へーあ、あの人か。」

さっきのでかい人。

「ふーん。他には?レギュラーとか。」

「えっとー。清君にーはるかにー和輝も強いよねー。」

「お前よりはな。」

「あはは。ヒドいなー。それから慎介さんで、拓也先輩で、その後が僕カナ☆」

「2人とも強いんだね。」






尚孝は照れくさそうに笑ったのでよし。だけど和輝のほう、なんでハンッって鼻で笑いやがるのさ。馬鹿にしくさってますね。かわいいからって。

ちくしょー、可愛いんだよ。 もう無理。





「尚孝君たちもビデオ撮りたいなー。テニスしてるとことってもいい?」

「うん。僕にも見せてね。」

「んー。時間があったら。」

「こいつどっかに売る気だぞ。 キモ。

「ちょ、そーゆう妄想やめてくれない。」

「妄想…?! こいつヤベー。



あからさまに引かないでよ。 かなり悲しくなるじゃん。





















スパァン・・・スパンッ・・・パアァン




すご。なんつーか、和輝うま。
ムカツクのに上手いってそんなんアリかい。
尚孝くんはボチボチね、上手いけど。和輝め…ちょくしょー。
ミスれミスれと念じているのに届かないこの思い。ああくやし。









それからさっき聞いた人の名前を参考に探してビデオをばっちりとっといた。

大分暗くなったし十分だね。
練習メニュー的なのも一応うつしたし。
怒られる心配はないや。 自信もって帰れるぞ!







「君、どうしたの?こんな時間まで残る清ファンも珍しいですよ。」



眼鏡ボーイが汗を拭きながらこっちをみている。

えーとたしかこいつは慎介!!ボレーが上手かったんだ。



「つい夢中になっちゃって、わ、私もう帰るんで!失礼しました―――。」


ダッシュで逃げた。



「おーい駄眼鏡なにしてんだー。」

「悠!ダメガネっていうなー。」




「つーかあの眼鏡かけてチョーキモかったビデオ女。あいつ何者?」

「和輝ヒドイねー。」

「清のファンだろ。どーでもいいからはよコート整備せんかい。」

「フン。」

「和輝ってばー。」

















ふー。眼鏡かけてダサメイクに三つ編み(カツラ)の変装もバッチリだし、私が義氷マネだってバレることはないよね。
コンタクトの上からダテ眼鏡って微みょ―だったけど。






























「お前もやれば出来るんだな。」




部室に入ると綾木がいた。
私の変装に大爆笑しやがったのでスクリューパンチをお見舞いしましたともさ。 笑顔の反撃が恐かったけど。





「ま、わたしの腕にかかればこんなものチョロQですよ。」






綾木は難しい操作をして、パソコンにビデオを写せるようにした。






ずっと沈黙が続いた。





ちょ、なんか言ってくれないと寂しいんですけど。そりゃあズームにしたときブレまくってますけど。 無言の圧力は痛いです。 いや、…もう本当すみません。でもね、清って人のファンがいらついて。というか清さんはどうでもよろしくて。 綾木とかぶってイラついててね、 ぶれてるのはそーゆう理由もあるわけで。


つまりこれの原因はアンタなんですよ。


だからキレるとかはナシの方向でおねがいしま 「よく撮れてるじゃねえか。」






…え?







「なんて顔してやがる。奴らの癖もうまく撮れてるし、得意コース苦手コースも見やすい。よくやったな。」


「ま、まあね!真央ちゃんとしてはこれくらいできて当然ってゆーか。…さ、着替えよーっと。」




更衣室にはいる。




「あ、覗かないでくださいね。」

「安心しろ。 馬鹿には興味ない。

「言ってろ。」






バタン







やべ、泣きそーなんだけど。そんな不意打ちってアリ??

わたしこう見えて感動屋なんですけど。


グスリ。だって女の子だもんッ。









「馬鹿が。」









ポソリと呟く綾木の声が聞こえたのにムカツかなかったのはなんでだろう。

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