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2004.05.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私はソフトウェアやWebデザイン、各種研修を行っている会社や個人の方とお仕事することが非常に多いのですが、仕事の対価について話が噛み合わないことが多々あります。


ソフトウェアの開発でよくあるのは、人月(1人の技術者が1ケ月開発に張り付く場合の人件費を1人月単価とします)開発の考え方です。ソフトウェアの業界は、まだ見積もりの積算をする際には人月という考え方を用います。
(人足費という考え方です)

この開発にはこれくらいの手間がかかりますという見積もりになりますが、この手間という基準にはソフトウェア技術者の能力はどれくらい加味されているのかがわかりません。

例えば、同じソフトウェア技術者でもベテラン技術者と新人技術者では作業品質と効率の面でも大きく異なります。
また、会社によっても上記の点は大きく異なります。

人月という積算はお客さまにとってわかりにくいのです。
その人月の金額も、会社にとってまちまちですが、一般的にはという言葉が多いように感じます。


一般的な費用を言うと、コンサルティングができる会社や大手のメーカーの場合は、システム開発の1人月が120万円~200万円くらいです。

それを下請けしている会社で60万円~90万円くらいになります。メーカー系のシステム開発子会社の請け金額くらいではないでしょうか。

そこから下請けに落ちて、40万円~60万円くらいになります。これが地場のソフトウェア開発会社の請け金額くらいではないでしょうか。

個人事業者になると、10万円~35万円くらいになっています。作成請負で発注する際には技術もさることながらその人の責任感を自分で確認しておかないと納品までいかない場合も多々あります。

これらの一般的な金額も景気が悪くなってきて、仕事量が減り下落しています。

私は東京と九州で仕事していますが、東京と九州などの大きな違いは、スキルと効率化に対する考え方の違いです。

九州の場合には、本当に下請け的な仕事をされる所が多いので一般的な金額で人月で見積もっていっぱいいっぱいの中で仕事をされているイメージを持っています。スキルとプロジェクト管理能力の問題なのかもしれません。それから、個人に再発注かけている会社も多いように感じます。

東京で仕事していて思うのは、基本は九州と同じですが、中に技術力を保持してプロジェクト管理を出来る会社もいて、その会社は人月の見積もりではなく金額見積りを行っています。
彼らは品質とプロジェクト管理に自信を持っています。
金額の中で仕事をやり終える自信があるのでできるようです。

仕様変更やトラブルを恐れる場合には人月で見積もれば、実際に時間もかかっているので追加発注をという話になりますが、一括の金額で出すと納品しないとその金額はもらえません。リスクはありますが、お客さまにとってわかりやすいです。


ソフトウェアはプログラムのソースまで解析されるお客さまはいませんが、Webの場合はお客さまが口を出しやすいので納品で苦労する場合も多々あります。
ちょっと学校で、Web作成ツールの勉強をしてきましたでは、お客さまの看板であるWebは制作できません。
それでもいいというお客さまもいらっしゃいますが、それは、ITについて勘違いされているお客さまです。
ここでも、Web制作の相場ということで話をされる方がいらっしゃいますが、技術や実績の裏づけがあっての相場なのかどうかが非常にあやしい場合があります。
特にSOHOの方で企業に勤めた経験が無い、販売、広報、宣伝の携わったことがない、デザインの勉強もしていないということになると、仕事を頼んでも出来上がりは期待できません。


個人を相手に茶を濁すというセミナーであれば講師もできるかもしれませんが、そのうちに飽きられます。
プロフェッショナルとして講師を行うということであれば、内容の企画から構成、プレゼンテーション、それからセミナーのクロージングの工夫まですべてが計算されていないといけません。

講師金額をお聞きする際も、これだけ資格取得にお金をかけているから、一般的にはなどということを言われることもありますが、実際のセミナーを聞いてみると、とてもお金がとれるレベルでは無いということが多いものです。

講師の金額もまちまちですが、実績のあるコンサルタントや専門性を持っているコンサルタントの場合には、30万円~50万円/回というのが一般的と思いますが、テレビなどに出ている有名な方は100万円~300万円などという場合もあります。

IT関連の場合には、システム管理者などの専門の技術者養成の講師をできる人は12万円~20万円くらいです。
パソコン操作研修の場合には、今は1万円以下でも来てくれる方がいらっしゃるようですが、5万円未満ということではないかと思います。

HR関係は、マナー研修からプレゼンテーション、マネジメント、ネゴシエーション、モチベーションまで研修は多岐に渡っていますが、企業に派遣する場合は10万円~20万円の間という感じになっています。
企業派遣の場合には、企業のカルチャーまで理解できる方でないと受講者の意識とマッチしません。

上記の金額はあくまでも一般的に言われている価格です。

これに付加価値をつけるのも努力です。
また、そこまでの実力がないのに、この一般的な価格を出している企業や個人の方も多くいらっしゃいます。

いずれにしても、金額を決めるのはお客さまでありますので、お客さまから満足してもらうサービスを提供して、対価をいただくというスタンスが一番正しいと思います。

私が関係しているNPOもSOHOも同じですが、基本的には安く働いてくれる団体、個人事業主という感覚を市場は持っています。
しかし、安いどころかお金ももらえないようなサービスしか提供できない方も多数いらっしゃるということもこの考え方の背景にはあります。

労働の対価ではなく、効果、実績、結果の対価をもらうということがこれからのビジネスでは重要になってきます。

自分の市場価値を常に高めておかないと、独立せずとも会社の中からスポイルされる時代になっています。





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Last updated  2004.05.05 03:28:25


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