森魚

森魚

2004/11/05
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三番出口に現れたリンコの顔は、会社で見ている顔とは違い
柔らかい表情で自分としても、そんな表情が見れたことに嬉しくなり
思わず口元がほころんでいる事が分かるほどだった。
そんなところを逆に
「なんだかいつもと表情が違うんですね」と先に言われてしまい、先手を打たれてしまった形になる。

照れを隠しつつ、お店に案内する。
「沖縄料理だけど良いですか?」というと
「じつは良く沖縄には行くので、沖縄料理好きですよ」という。
急場しのぎの割には、グッドチョイスだったらしい。


二階はお座敷と、オープンテラスになっている。今日は天気がいいので
天井の屋根が開いており、夜空が見える。適当にしては上出来だ。
適当に注文をしつつ、食べ物はなにが好きなのかや、どういうところに
旅行に行くのか、またどういう季節が好きなのかなど、色々な
話しをした。

今朝 ふと感じた 季節の匂いについて話すと、彼女も似た感性を
持っているらしく、春から夏に変わる頃の匂いや、夏から秋への匂い
など、今までは「変人扱い」されていた内容の話しで盛り上がれたりした。

あれほどに、2人での場を心配して自分だったが、話は尽きる事がなく
お互いの会話に、かぶるように話しをしてしまったほどだ。
普段の会社での雰囲気とは違い、こんなにも砕けた感じで話す人

であった。

第一印象の話しでも盛り上がり、どうやら最初の頃、リンコと
社長室に居る女性を混同していた事も判明したし、私が居ないときに
限って、リンコは部署を尋ねてきていたという事実も判明した。

そういう意味では、やっと、2人は出会ったのかもしれないと


飲み始めから、ただひたすらに話し続け、あっという間に楽しい時間は
過ぎてしまう。それにしても話したりない。全然足りない。
リンコがどう思っているのかまでは分からないが、ワタシは
全然話し足りていなかった。

しかし、今日は平日で、明日も仕事は待っている。
別れ際「今日は楽しかった、また飲みましょう」という一言を
信じその日はわかれた。

帰りの電車で、彼女の話す話し方や、表情や、彼女の匂いが
何度も頭の中でめぐり、そのたびに思い出し笑いをしつつ帰路についたのだった。





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Last updated  2004/11/16 01:35:54 PM
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