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November 22, 2009
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しばらくご無沙汰しておりました。こちらはすっかり冬模様となり、1ヶ月ほど前までは花壇を彩っていた花々も枯れてしまい、厳しい寒さを向かえることになりました。約半月振りのブログ更新ですが、前回の続きを書いていくことにします。と言っても、夏真っ盛りの8月の旅日記なので、全くの季節外れのブログになってしまいますが・・・

ベルリンの隣に位置するポツダムを訪れたときのことを綴っていきます。

8月23日、快晴。この日、2日滞在したベルリンを離れ、『グリーニカー(Glienicker)橋』を渡ってポツダムへと向かいました。かつて、グリーニカー橋は東西ドイツを分ける境界線となっていました。それを示す証は今も残されていて、この橋のベルリン側(西ドイツ)が濃緑色、ポツダム側(東ドイツ)が淡緑色に塗られています。遠くから眺めたら、一見同じ色に見えますが、この色の違いは橋の中央部に来た時によく分かります(写真を撮ったんですが、ピンボケしてしまい、汚い写真になったのでお見せできません。嗚呼情けない)。

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      グリーニカー(Glienicker)橋          その橋から眺めた広大な川の景色

今から20年前、あの当時の長年の夢であった東西統一が果たされたときのこと。ドイツ統一の瞬間、橋のゲートが解除されると同時に、東ドイツ市民(ポツダム市民)が橋を渡り始め、そして西ベルリン市民が橋を渡りはじめました。そして、橋の真ん中に両市民が出会ったとき、お互いを抱きしめあって、涙を流しながら統一を喜んだのです。

グリーニカー橋を渡り、静かな林の中を通って行くと、そこにツェツィーリエンホーフ宮殿があります。ここは、あのポツダム宣言で有名な宮殿です。つまり、第二次世界大戦の後、戦勝国首脳がここに集まり、敗戦国の処理について話し合った、ポツダム会談の舞台です。

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  ツェツィーリエンホーフ宮殿 (舌を噛みそうな名前)   建築様式も独特で一見の価値あり  

かつては、ヴィルヘルム皇太子とその妻のために建てられた英国式の宮殿でした。木組みと石造りを組み合わせた宮殿は一風変わった外観を保っていて、屋根から突き出ているたくさんの煙突も、よく見るといろんな彫刻が施されていて、見物していて楽しいです。英国式庭園は、小さいながらもとても上品で、これが無料で見られるとは、何てお得なんだろう・・・(宮殿内部は有料)。

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     ここがあのポツダム宣言の舞台となった場所・・・外観がこんなに綺麗だとは!!

ポツダムでもう1ヶ所重要なところがあります。 以前のブログ でも書いた「サンスーシー宮殿」です。その宮殿に向かっているとき、「あぁっ、いました!!」、フリードリヒ大王の衣装を身に着けてフルートを吹くおじさんが。このときは、前回と違う衣装を身に付けていました(笑)。

この宮殿の隅に『フリードリヒ大王の墓』があります。彼の墓ですが、あまりにも人目につかないところにあり、しかも質素で小さかったので、前回ここに来た時はそれに気付かずに、通り過ぎてしまったのです。墓の上にはじゃがいもが置いてありました。その中には、ハート型のじゃがいももありました(写真のピンク色のが、それです)。

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    フルートを吹くフリードリヒ大王         フリードリヒ大王の墓(墓石上にはじゃがいも)


なぜ彼の墓にじゃがいもがお供えされているのでしょうか?その理由は次の通りです。大王が寒冷でやせた土地でも生育することのできるじゃがいもの栽培を広めようとしました。しかし、その当時はじゃがいものことが民衆にあまり知られていなくて、じゃがいもを初めて見た民衆は、そのいびつな形をしたじゃがいもの外観をグロテスクに思ったためか、ほとんど誰も食べたいと思わなかったそうです。そこで、大王は自ら毎日ジャガイモを食べて、模範を示したそうです。 今日、ドイツ料理には欠かせなくなったじゃがいもですが、それにはこんな大王の努力があったのです。

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        サンスーシー宮殿                     宮殿前の段々畑

この場所は、今も昔も段々畑になっていて、宮殿ができる前までは、イチジク、ぶどう、桑などが植えられていたそうです。この段々畑の美しさに魅了したフリードリヒ大王は、宮殿の建設をこの地に命じて、その後も宮殿前の段々畑で果物などを育てたそうです。

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                        白鳥ご一行様

サンスーシー宮殿の周りにはたくさんの自然が残されていて、野生動物がたくさん生息しているようです。近くの小川には白鳥が一列に並んで泳いでいました。

ポツダムでお昼前まで過ごし、これからワイマールを目指しました。この旅の続きは、また次回にします。






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Last updated  November 22, 2009 08:42:04 PM
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フリッツおじさん  
Supernovae  さん
フリードリッヒ大王は、フリッツおじさん(Onkel Fritz)と呼ばれ、今でもドイツ国民に愛されているナンバーワン王様なんではないでしょうか。
芸術を愛したということもあいまって音楽家の間でも有名な歴史上の人物ですね。

以前ここに来たとき、お猫様もいらしてそのお猫様を抱っこしたのでございます。
そのお猫様は今回いらっしゃいましたか?

猫欲しいから飼ってくれい!!
(November 22, 2009 09:16:56 PM)

Re:2009夏 ドイツ1周旅行 その15 ポツダム再訪(11/22)  
ポツダムという地名は日本人には馴染みがありますが、日本にとっても歴史的な場所が、この宮殿だったとは知りませんでした。

ポツダム宣言の後は、ワイマール憲法、聞いたことがある地名が続々、登場しますね。 (November 22, 2009 10:22:48 PM)

Re:2009夏 ドイツ1周旅行 その15 ポツダム再訪(11/22)  
ohanazuki  さん
へ~え、あのじゃがいも大好きなドイツ人がじゃがいもを最初は食べなかったんですか?フリードリッヒ大王ってほんとにえらい人だったんですね。現地にいくってことはほんとに意義のあることですね。ドイツ滞在中、毎日イモづくしでした。 (November 25, 2009 09:55:12 PM)

Re:フリッツおじさん(11/22)  
ぽんすけ.  さん
Supernovaeさん
こんばんは。フリードリッヒ大王がフルートを演奏している絵画はベルリンの美術館で見ました。音楽の才能にも恵まれた有能な大王だったようですね。
民衆のためにと思って、じゃがいもを普及させたのは、フリードリッヒ大王のおかげですね。今ではドイツ料理に欠かせない食材となりました。
猫はいませんでした。ドイツではあまり猫を放し飼いにしないようなので、猫に道端で会う確立は少ないです。
(November 27, 2009 09:23:27 AM)

Re[1]:2009夏 ドイツ1周旅行 その15 ポツダム再訪(11/22)  
ぽんすけ.  さん
レッドのコッカーさん
こんばんは。
ポツダムという名前は、歴史の授業で無理やり覚えさせられましたね。ポツダム宣言ですね。あの当時(中学生の頃)、ポツダムがどこの国にあるのか理解していたのかなぁ。
ワイマールも歴史的に重要な町です。かつて、ドイツ国の名前が一時的にワイマール共和国と改名されたことがあります。
(November 27, 2009 09:26:41 AM)

Re[1]:2009夏 ドイツ1周旅行 その15 ポツダム再訪(11/22)  
ぽんすけ.  さん
ohanazukiさん
こんばんは。
民衆の嫌っていたじゃがいもを、大王が自ら毎日食べて模範を示したところに、愛着を感じますね。この話を聞くと、「カイワレ大根を食べて、カイワレ大根は安全ですよっと模範を示した、日本の大臣を思いだしますよね。確か、狂牛病が流行ったときも、牛肉を食べて安全性を訴えた大臣がいましたが。
ドイツ料理にじゃがいもは欠かせませんからね。ここまで普及したのも、フリードリッヒ大王のおかげですね。
(November 27, 2009 09:31:48 AM)

ご無沙汰しております。^^  
picchuko  さん
フリードリッヒ大王のお墓とジャガイモのお話、とても面白かったです。^^
私はジャガイモが主食になってもいいほど大好きなんです。^^
ジャガイモが庶民に根付くには、そんな苦労(?)もあったのですね~。
確かに見た目が悪いかな…。

ポツダムといえば、ポツダム宣言しかしりませんが、
なんとも平和そうな場所で驚きました。
夏の写真だからかと思いますが、全然暗いイメージがないですね。
歴史の教科書の影響か、どうしても黒白のイメージしかありませんでした。(笑) (November 28, 2009 06:17:03 AM)

Re:ご無沙汰しております。^^(11/22)  
ぽんすけ.  さん
picchukoさん
お久しぶりです。じゃがいもはいろんな料理に使えて便利ですよね。煮込んでも美味しいし、焼いても、揚げても、蒸しても良いし。ただし生で食べることはありませんが、調理法を変えるだけで、違った味わいになるのも不思議なところですね。
見た目が悪いと、どうしても食欲がおこらなくなるものですね。でも、フリードリッヒ大王が自ら努力して、じゃがいもをドイツ国内に広めたことは面白い歴史の1つだと思います。
ポツダムは戦後だけを見ると、暗い歴史しか思い浮かびません。でも、たくさんの宮殿や城が残されているように、かつては華やかな文化の中心地だったことが伺えます。
ポツダムはお気に入りのスポットの1つです♪
(November 28, 2009 09:43:52 PM)

Re:2009夏 ドイツ1周旅行 その15 ポツダム再訪(11/22)  
フリードリヒ2世 さん
ジャガイモは、花の観賞用としてスペインのガリシア州からヨーロッパに広がり、食糧難であったドイツの(ポッダム) プロイセン王フリードリヒ2世がジャガイモ法令を発布して栽培を奨励して庶民の食糧としましたが、本人と貴族たちはトウモロコシを食べてジャガイモは食べなかったとの事です。 (April 5, 2013 12:15:27 AM)

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