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春季大会 2004
日記にも書いてある通り、疲労による痛みで満足な練習は出来なかった。実際、4月11日に自己ベスト(2m10)を跳んでから春季大会まで1度も助走練習が出来なかったのだ。大会の日も左膝と右ハムストが痛みがあったのでよく暖めてから動かすようにした。よく暖めてから動かすことで痛みは軽減されるのだ。
それでも、見ている人たちに「助走が変わった、よくなった。」と言われたのはなぜか?自己タイ記録が跳べたのはなぜか?
その理由は、冬季練習がしっかり出来たことと、メンタル面が成長したことだ。
1つ目の冬季練習がしっかり出来たというのは、去年までサボっていて、今年がんばったという意味ではない。今年の冬季練習では「走れなくなるような大きな怪我」をしなかったのだ。去年の10月の国体が終わった後から今年の3月の沖縄合宿までの冬季練習では、走ることよりもウエイトトレーニングに重点を置いて練習した。(自分が走る練習が嫌いだからという理由もあるが・・・)
具体的には「クリーン」「スナッチ」「クウォータースクワット」「ハーフスクワット」「フルスクワット」をやった。「ベンチプレス」や「デットリフト」は数えるほどしかこなさなかった。
これらのウエイトをどのような意識で行ったのかというと、冬季練習が始まる前にすべての種目のMAXを計測し、そしてシーズンが始まる頃にはすべてプラス20キロ以上を目標にウエイトトレーニングをした。実際に、「クウォータースクワット」は220キロから240キロに上がり、「フルスクワット」も冬季練習を始めた時には60キロだったのに、最終的には120キロが上がるようになった。
自分の練習する日は火・水・金・土・日で、毎日ウエイトトレーニングを行った。そして毎日がMAX挑戦である。監督に「フルスクワット100キロ 10回×5セット」というメニューを出されたとする。他の部員がこのメニュー通りに練習していても、自分は「120キロでも10回出来るかもしれないからやってみよう。」と考え、実際に120キロでやっていた。やってみると120キロは3回くらいしか出来なかった。4回目で潰れてしまうのだ。しょうがないので115キロにしてもう1度フルスクワットを10回やってみる。1セット目は出来た。「2セット目は途中で潰れそうだな」と感じても「出来るところまでやろう」と考えて115キロでやってみる。8回目で潰れた。しょうがないから110キロで10回やって2セット目終了。3セット目も110キロでやろうとするが、足が限界で10回も出来なくなっている。この場合は「90キロで残りの3セットをしっかりやって終わりにしよう。」と考え、スクワットの姿勢やスピード、使っている筋肉を意識しながら行う。
このウエイトトレーニングは精神的にキツイと思う。自分が毎日続けられたのは、「去年の記録に納得していない、自分はもっと出来るはずだ!」と言い続けてやったからだと思う。
2つ目のメンタル面の成長した大きい理由は国体に出場出来たことだ。県の指定した参加標準記録を跳んだことのない自分を連れて行ってくれたことを本当にありがたく思う。県の代表になれたことにより、自覚や責任感が出来た。
県の国体選手強化合宿ではメンタル先生が来て講義をしてくれた。前々から「自分のメンタルは不安定だ」と感じていたので、先生の話しはもの凄くためになった。どのように集中していくのか?どんな心理状態で試合をすると良い成績に結びつくのか?ということがわかったのだ。
この2つが去年と今年とで違う点だ。
高跳びの試合は2時開始で、召集完了は1時20分だ。2mから始めて2m05、2m10、2m16、2m21、2m25と跳んでいく予定だ。
競技場には10時30分に着いた。そして、記録集とプログラムを買い、ゼッケンをもらった。審判免許の手続きと陸連登録費を払いに本部に何度か行ったが担当の先生がいなかった為に出来なかった。出来たのは試合が終わった後だ。
11時に少し早めの昼食を食べた。メニューはおにぎり2つとカステラ2個とオレンジジュースだ。11時30分にサブトラに移動して、いつもより多めの5周ジョグをした。次にストレッチをしてドリルをやった。そして、流しをしたのだが全然体が動かなかった。11時を過ぎたので召集所の所に寄って「今日は現地集合ですか?召集所で召集しますか?」と聞いたら「召集所で召集する」と言われたので近くで体を動かしていた。
この時は、「試合が始まっても自分が跳ぶまでにかなり時間がかかるからまだ大丈夫だろう」と思っていた。体は早くに仕上げてしまうと自分が跳ぶまでに疲れてしまうのでそれでいいかもしれないが、気持ちはそうではない。この時はまったく集中できていなかった。
召集が終わり、ピットに入った。審判の先生に「今日は2m21を跳びますよ。」と言ったら「おぉ!どうぞ跳んでください。俺はそのほうが嬉しいよ。」と言われた。みんなはびっくりしていたが、自分は本気だった。助走のマークを付けて助走練習を2本くらいやったら公式練習が始まった。2mで2本跳んだが2回とも失敗し、先生には「今日は2m20は跳べないな。」と言われてしまった。確かに助走にスピード感が無く、捻挫の影響で強い踏み切りも出来なかった。この時自分は「あれ?おかしい?どうしたんだろう?でも本番になればどうにかなるかな。」と考えていた。しかしこの時まったく集中できていなかったのである。
この大会の1番のポイントはここである。この時に先輩が「自分に順番がまわってくるまでに時間のかかる大会は、本当に集中しないと跳べないよ。」と言ってくれたのである。その時自分は「集中が出来ていない」ことに気がついたのだ。
この時が1時50分頃だ。自分はここから集中し直した。ストレッチが十分なことを確認し、その時に1番足りなかったイメージトレーニングを繰り返した。跳躍ドリルをやりながらイメージトレーニングをすること1時間、やっと自分は試合に入ることが出来た。あとは自分の順番がいつ来るのかを見定めて、体を仕上げていった。
2mは1本目で成功した。2m05はやる必要が無いと判断したのでパスをして高さを2m10に上げた。
2m10の1本目は跳ぼう跳ぼうという気持ちが強すぎて突っ込んでいってしまい、バーの下をくぐってしまった。その時に先生に「跳ぶぞ跳ぶぞという気持ちが強すぎるから1度深呼吸をして落ち着いて。」と言われてしまった。自分で気持ちのコントロールが出来ていなかったのだ。2本目は落ち着いて、しっかり集中していったので跳び超えることが出来た。
2m16は全日本インカレの参加標準A記録である。これを跳んで全国の高跳びの選手の仲間入りをしたかったが跳ぶことは出来なかった。高さは越えているのだが、「跳びたい」という気持ちが強すぎて空中で無駄な動きが多かった。この時すでに左足首がかなりの捻挫だったのでしょうがなかったのかもしれない。
2m16を2回失敗した時に、先生に「何で跳べないんですかね?助走があってないからかな?」と言ったところ、「3回目は1・2回目と同じようにやっても1・2回目より浮くから今まで通りやったほうがいい。」と言われた。実際、3回目が一番浮いた。
この大会中、助走はまったく安定していなかった。直線は安定していたが、曲線助走が不安定で、どこでリズムを上げるのか?どこを走るのか?が決まっていなかった。関東インカレまでの3週間で、最高の助走に仕上げていきたい。
春季大会は成長した自分を県のみんなに見せることが出来たことが嬉しかった。次につながる大会だった。県選手権では、県記録保持者の先生の目の前で県新記録を樹立したい。
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