日本選手権大会県予選


まあ、前日頭が痛くなるくらい疲れてたからそのくらいは許容範囲。

競技場へ向かう車内で朝食を食べ、9時30分過ぎに着きました。
もう時間が遅いからサブトラの方の駐車場はいっぱいで入れないだろうと思ってたけど、「入れたらいいな~」くらいの気持ちで行ったら1台分空いててラッキー!!
今日は何かついてるかも!と思いつつスタンドへ向かいました。

今日の体の状態は、筋肉→たるんでる。足首→捻挫。という感じです。
筋肉がたるんでいると判断した理由は、お尻に力をいれたときに筋肉のまわりに肉があるからです。
練習をしっかりつんでこれた時には、皮すらつかめる余地の無い状態に仕上がるものなので少しその部分で不安がありました。

捻挫はさすがに簡単には治らず、テーピングが必要でした。
テーピングは佐○高校の先生に巻いてもらいました。
左足は7割くらい固めて、少し前後には動くような状態にしてもらいました。
右足はキネシオテープでサポートしているだけの状態でまったく固定はしませんでした。

テーピングを巻き終えたのが10時30分頃でした。
高跳びの招集完了時間が11時15分だったので少し時間が足りなかったのですが、45分の中でうまく体を作れたと思います。

いつもの県大会ならアップの時にはほとんど跳躍ドリルやダッシュはやらないんですけど、今日は招集完了までにしっかり跳躍できる体を仕上げました。
その理由は、練習をしてこなかったので助走練習や公式練習の時に自分がどのくらいのパフォーマンスが出来るのかを知りたかったからです。

しっかり仕上げたつもりでも、いざ助走をしてみると流しの時には無かったのに右足首が痛くなったりしました。
暖めても痛みは無くならないだろうと判断したので、走り方を少し変えて、助走のリズムも変えることにしました。
具体的にどのように変えたかというと、右足首は90度なら痛くないのだが伸ばすと痛いので、助走の時に90度で固定しておいて絶対に伸ばさない。
助走のリズムは、右足がけれないので全体的にリズムを遅くしました。
そして、踏み切りの左足のタイミングだけで踏み切るようにしました。

ここまで変えてしまってはいい跳躍は出来ないので、この時点で「今日は自己記録に挑戦することは無いな。」と思いました。
目的が関東選手権出場に変わった瞬間です。

助走練習ではゆっくり走っていって跳ぶ。
後傾をすると捻挫を悪化させてしまいそうだったので、踏み切り位置を合わせることだけに集中しました。
途中でマットの位置を移動するというハプニングもありましたが、無事に助走を合わせることができました。

公式練習は170だったので跳ばない予定だったのですが、2本目の時に入れてもらい跳んでみました。

結果、助走や踏み切りは決めた通りに出来て体も浮きました。
しかし、左足首は軽く捻挫してしまいました。
踏み切った後に痛みが出るのでまだ軽いのですが、公式練習の跳躍の後にはすぐにアイシングをしました。
このときに注意することは筋肉を冷やさないで患部を冷やすということです。
試合中、筋肉は常に暖まった状態にしておかないと跳べなくなってしまうからです。

公式練習の跳躍を友達に見てもらいどのくらい浮いていたかを聞いたところ「190くらい」という意見が多かったので試合本番は190から始めることにしました。
偶然にも190という高さは、跳べれば関東選手権に出場できる6位に入れるだろうとみんなが予想する高さでした。

本来なら、試合中は自分のことだけを考えているので高校生の跳躍を見ることはあまりありません。
しかし今日は「ベストパフォーマンスをする為に集中する!」というのもなく、体を冷やさないようにしながら高校生の跳躍を見ていました。
そして知り合いの高校生には「ここがよかった。」とか「もっとこうしたらいい」というアドバイスしていました。
自分のアドバイスと高跳びの先生のアドバイスを比べて「この人にはどのアドバイスが一番効果的なのか」というのを考えながら遊んでいました。

その中の例として
公式練習の時
自分「全然突っ込んでるからもっと無理矢理上に引き上げてった方がいいよ。」
高校生A「そうっすよね。その練習はやってきたんすけどあんまりできないんすよね。」
試合本番では
自分「もっと最後まで行った方がいい。突っ込んでいっていいよ。」
高校生A「そうっすか。もっとですか。」
跳躍して帰ってきて
自分「もっと突っ込める。今のままいけばもっと跳べるよ。」
高校生A「でも先生は上に行けって言ってましたよ。」
自分「あ~、上にいければそれのほうがいいけど、今はもっと助走でしっかり突っ込んだ方がいいと思うよ。先生のアドバイスでも俺のアドバイスでもどっちでもいいよ。自分の意識したい方で。」

公式練習の時のアドバイスは、170という高さを跳ぶ為には「単純に上に上がっていけばいいんじゃん」という感じで言いました。
この時は助走も走れてないので「今回も175くらいかな」と思っていました。
しかし、試合本番になり助走が走れてきたので自分も高校生がもっと上を跳んでいく姿が見てみたくなりました。
その為には、助走の最後にリズム&スピードが落ちているようでは跳べません。
まずはしっかりした助走、そして次に体の上昇していく角度です。
自分はまだ助走を意識していって、跳んでいくうちに角度も上がっていき、高い高さを跳ぶことが出来ると考えていました。
しかし、先生は助走は当たり前で体が突っ込んでるからもっと角度を上げて上に上がって行けというアドバイスをしたのだと思います。
どちらのアドバイスも間違ってはいません。
自分と先生が逆の立場になることもあると思います。
この場合は本人のフィーリングの合った方のアドバイスを受け入れるといいです。
高校生Aさん、この時にどう思っていたのか、後で教えてください。
ヒントは『大食い』と同じ高校。


もう1つのアドバイス例は助走を失敗してしまって途中で投げ出した跳躍をした選手に言った言葉です。
自分の母校の選手が助走の最後の3歩くらいで足をすってしまい、崩れたからといってクリアランスを適当にやっていました。
この時に思ったことをそのまま高校生Bに伝えました。
自分「今が175の1本目とか、2本目とかそうゆうふうに考えてるから跳べないんだ。もしもさっきの跳躍が北関東大会でインターハイを決める跳躍だったとしても同じような跳躍をしたか?少しくらい失敗しても思いっきり跳んでいっただろ?今が何本目だからこんな感じみたいなことをやってても跳べないんだよ。すべての跳躍でこの1本にすべてをかける。この1本で最高の跳躍をする。ってやっていかないと跳べないんだ。次の跳躍は絶対に成功させろ。次は北関東の最後の1本のつもりで跳んでみろ。」
高校生B「はい。・・・・・・・・・」

「はい。」と言った後の「・・・・・・・」は何を思ったのか、自分には理解できないので付け加えました。
自分の言っていることがすべて正しいわけでは無いので、この考え方がいいと思えば受け入れ、違うんじゃないと思えば切り捨ててください。


ずいぶん話しがそれましたが、ここから自分の試合に戻ります。
自分は足の痛みもあり190から試合を始め、190を跳んで関東選手権出場が決まり次第やめる予定です。

それまでも体はずっと動かしたり休んだりの繰り返しをしていましたが、185にバーの高さが上がったときにユニフォームに着替えて流しや跳躍ドリルを本格的にやり始めました。
やっぱり走っても痛いしので、気を遣いながらの流しです。

バーの高さも190になり「今できる最高の跳躍」を目指して助走路に入りました。
いつものタイミング(ルーティーン)で助走を始めました。
右足を90度に保ちつつ、ゆっくり走り出し、少しずつスピードをのせていきました。
カーブに入っても、最後の2歩の段階でもリズムは上げないで、左足を地面に着くタイミングだけで踏み切りました。
厳密に言えば踏み切るまでに少しリズムも上がっていましたが、春期と比べたらわかりますが、大学生と中学生くらい差のある助走でした。

結果的に190は1回目で成功し、関東選手権の出場も決めました。

ほっと一息つこうかと思った瞬間、高校生が踏み切りで捻挫しました。
やばいです。
踏み切るときには体重の10倍以上の衝撃が加わっているので、踏み切りで捻挫をしてしまうとかなり痛みます。

その高校生は今大会で自己新記録(195)を跳んでよしこれからってときに捻挫してしまったのでかわいそうでした。
なんとか早く捻挫が治るようにとすぐにRICE処置を施しました。
レスト・アイシング・固定・臓上です。
自分は捻挫の経験が豊富(自慢にならない)だったので、高校生に指示をだしました。
アイシングや臓上や怪我人を医務室に運ぶことや荷物を持っていくことなど、付きっきりで指示を出していました。

氷は自分がアイシングに使っているものがあったのでそれでアイシングをしました。
そして臓上の状態にして30分くらいピッチの中にいました。
30分してアイシングが一段落ついたので、怪我をした高校生を医務室に運びました。
しかし医務室と言っても名ばかりでベット以外何も無い所だったのでやはり病院に行くことになりました。

自分の知っている知識のなかで精一杯やったので、頼むから早く治ってくれという気持ちでいっぱいです。
怪我の翌日にメールでどんな感じか聞いた所「足はそんなに腫れてないです。痛みは固定していればあまりないんで平気そうです。」と言っていたので少し安心しました。
軽い捻挫なら関東選手権には間に合うかもしれないので、早く治して復帰して欲しいです。


自分にとっては不本意な成績なのですが、3位入賞ということなので表彰に出なければならなくなりました。
「表彰なら1位の時だけにしてくれ。」と思いながら表彰台に登りました。
しかし、つまらない表彰にもその後に嬉しいことが待っていました。

賞状を持ってスタンドに向かおうとしたらそこに、怪我をした人と同じ高校の生徒達が並んで自分を待っていたのです。
そして「いろいろありがとうございました。無事に病院に行きました。ありがとうございました。」と言ってくれたのです。
自分は突然だったので驚いてしまいました。
まさかこんな風に言ってくれるとは思っていませんでした。
最近の高校生にしては素晴らしいです。
100点満点。

試合の成績は最低ラインだったけど、それ以外の部分では今までにない最高の大会になりました。
高校生Aの高校のベンチに行っても、みんな気軽に話ししてくれるしイチゴもくれたし、大学3年になってかなり付き合いの幅が広がったな。
同じ年代の人と話すのも楽しいけど、幅広い年代の人と話す方がもっと楽しめるから高校生の知り合いが増えたってことが素直に嬉しい。
大会に行くのが楽しくなるね。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: