御前崎というと何を連想するだろうか?海の難所、ウィンドサーフィンのメッカ・・ 人さまざまだろうが共通するのは風が強いこと。あまりの強さに海岸の小石まで転がり続け丸くなってしまっている(本当ですよ)。
さて、食べ物についていうと、御前崎は風の強さが幸いして切り干しの名産地となっている。切り干しにもいろいろあるが代表はサツマイモと大根。御前崎はそもそも切り干し芋発祥の地なのである。その昔、薩摩藩のご用船が御前崎で難破し、近在の住民がこれを救助した。薩摩藩はお礼に3種の薩摩芋の苗と栽培法を伝授したそうである。その後、御前崎は強風の吹き荒れる地の利を生かして切り干し芋の名産地となり、その後、御前崎から切り干し芋の作り方を伝授された茨城県が日本一の切り干し芋産地となった。・・・
ここまでは御前崎の小学校で生徒に教える有名な話なのだが、夏の終わりに切り干し芋を作っていた農家は冬になると切り干し大根を作っているのである。この御前崎の切り干し大根は静岡県ではかなりのブランド品。今の季節、御前崎の切り干し大根が店頭に並びはじめると焼津のおばさま方は競ってこれを買い求めるのである。

わが家でも早速買ってきて切り干し大根の料理を作った。御前崎の切り干し大根は余所の産地に比べるとやや太め。水に15分も戻すとシャリシャリした歯触りのなかにかすかな辛みと甘みがあるのが特徴である。
一品目は切り干し大根の和風サラダ。水に戻した切り干し大根を良く絞り、軽くゆでた干し椎茸、にんじんを混ぜ合わせ、醤油、酒、酢、砂糖を加え、白ごまをかければ完成である。酢が味を引き締め、ヘルシーな漬け物といった感覚でご飯にあう。

二品目はおなじみ、切り干し大根の煮付け。全く同じ材料でできるのがみそである。切り干し大根と細切りにんじん、戻し干し椎茸を出しつゆ、砂糖、醤油で煮込んだ。多めに作って冷蔵庫に保存しておけば数日はおかずに困らない定番メニューである。
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