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虎・岡田監督いきなり猛ノック!今岡の復活“魂”で感じたで!

初日から燃える今岡に岡田監督(下)が完全復活の手応え
 岡田、激動発進-。阪神の岡田彰布監督(49)が沖縄・宜野座キャンプ初日の1日、金本、矢野、桧山、今岡、シーツの主力5人へ異例のノックを敢行した。自らV奪回の“魂”を注入するとともに、カギを握る今岡誠内野手(32)の完全復活を、その手でその目で確信した。


 にわかに降りつける雨も、将の熱気が吹き飛ばしていた。黄色の目立つ真新しいタテジマに身を包んだ岡田監督が、真っさらなノックバットを握る。白い歯をのぞかせながら、宜野座の曇天に向かって声を響かせた。

 「おい、今岡!!」

 「カネ、いくで!!」

 「アンディ、何しとんや!!」

 キャンプ初日の宜野座球場。今岡、金本、矢野、桧山、シーツのベテラン5人に、容しゃのない速射砲を約10分、浴びせ続けた。名前を呼びながら、右へ左へ。時折、厳しいゲキも混じる。お前ら、今年頼むで-。117球。すべてに無言の思いを込めた、まさに“魂のノック”だ。

 就任4年目でキャンプ初日では初の光景。自らが動くときは「何かがあるとき」と意味を持たせる。この日は、投手陣の打撃指導で「コーチが1人減った」というが、何より心配していた今岡への思いが、将の心を突き動かしていた。

 「最初のシートノックのスローイングをみたけど、相当悔しい気持ちが見えるし、伝わってくるわな」

 交わした契りがある。昨年は右手のバネ指手術で、不本意なシーズンを送った。倉敷キャンプでも完璧な送球ができない状況に「投げ方を忘れとる」とバッサリ。2月1日にシートノックに入ることを厳命していた。

 独特な緊張感に包まれたシートノック。指揮官は腕組みをして、1点を見つめる。一塁へワンバウンドの送球もあったが、ミットが何度も快音を鳴らす。「全然問題ない」。約束を果たしてくれたことがうれしかった。その直後、自らノックバットを手に実感。8日の紅白戦へ、GOサインもためらいはなかった。

 今岡にとっても、岡田監督が03年に守備走塁コーチ時代以来のノック。球に込められた無言の思いは伝わっていた。

 「きょうだけじゃ大丈夫じゃない。投げた次がダメじゃ、いけない。毎日安定して投げられるように」。サブグラウンドで特守もこなした。何度も反すうしながら、感触を確かめた。

 カギを握る男達との、ノックバットを介してのやり取り。十分に通じ合った。「今岡だけじゃなく、自主トレから、自分なりに期するものもあると思う」と指揮官。頼もしい『5番・三塁』が帰ってきて、他の選手からも意気込みも感じる。悲願のV奪回と、22年ぶりの日本一へ。岡田阪神が、最高のスタートを切った。


★選手にも好評、将ノック

 岡田監督が選手に自らノックをするのは異例のこと。最近では昨年11月4日、岡山・倉敷での秋季キャンプで一塁を守る林に対して、二塁付近から行ったのが最後。ましてキャンプ初日は就任4年目で初のこと。

 これまでは若手や、守備で課題を持つ選手に対してがほとんど。金本や今岡らベテランに対しては、監督就任以降では初めて。金本は「捕りやすい球だった」と話せば、「そりゃ気合が入るよ」と矢野もうなずいた。指揮官の熱い気持ちは十分伝わったようだ。

★今岡“新・新バット”も披露

 今岡が“新・新バット”を、初日からお披露目した。合同自主トレに合流した先月29日に試し打ちした新バットに、新たな改良を加えたものでキャンプインに合わせて入手。型は昨年のア・リーグ首位打者、マウアー(ツインズ)のタイプで、長さは従来より0.5インチ短い33.5インチだ。

 フリー打撃では計81スイングでサク越えは4発。「いい感触だと話していました。まずは、この方向でいくんじゃないかと思います」と専属契約を結ぶローリング社の辻氏。今後は型をこのままに、現在の890~900グラムの重量を、微妙に重くするタイプを試作するなど、最も感覚が合うバットを追求していく。

復活へ!!赤星“主力特権”捨て…振りまくり300スイング!

ダイビングキャッチをする赤星。特打にも参加し、いきなりエンジン全開だ
 決意の1年へ、いきなりエンジン全開だ。阪神・赤星憲広外野手(30)が、沖縄・宜野座キャンプ初日の1日、特打に登場。通常のフリー打撃と合わせ、300スイング以上を振り込んだ。


 「数をこなすことで、バランス感覚がつかめるんで。体の持つ間は(特打を)どんどんやっていきたいと思います」

 下半身の故障で苦しんだ昨年は、打率.269の不振。昨秋キャンプにも志願参加し、上半身と下半身を連動させるべく打撃改造に取り組んできたが、それを体に染みこませるべく、精力的なスイング。「グリップをきかせてヘッドを振り抜く」イメージで、左方向への打球をファウルにさせないようにするなど、意識を徹底させている。

 「(夜間特打も)行きますよ。来いといわれなくても行くつもり。やらなければならない人間なんで」。“主力特権”など自ら剥奪。徹底的に体をイジめ抜き、打棒復活を果たす。

『ポスト井川ダービー』始まった!小嶋、将の前で熱投51球!

小嶋達也投手(21)=大阪ガスが大アピール
 阪神の春季キャンプの焦点はズバリ、ポスト井川は誰か? その座を争って、まずは沖縄・宜野座キャンプ初日の1日、希望枠入団・小嶋達也投手(21)=大阪ガスが大アピール。ブルペンでの熱投を岡田彰布監督(49)に披露した。小嶋らポスト井川候補の7投手のし烈な争い『ポスト井川ダービー』が始まった。


 先輩投手陣が引き上げたブルペンで一人、黙々と投げ続けた。取り憑かれたように、何度も何度も、左腕をしならせた。

 「(キャンプに)早く慣れるようにしたいですね。ユニホームは動きやすいですね」

 “ポスト井川”の座を巡り、キャンプ初日から火花が散った。中村泰、三東、能見、江草、筒井、岩田、そして、小嶋の左腕7人衆全員がブルペン入り、捕手を座らせて投げ込んだ。その中でも特に、小嶋の意気込みが目を引いたのだ。横川ブルペン捕手を相手に51球、最後は「初日なんで、無理させないようにと思って」と久保チーフバッテリーコーチが止めに入ったほどだった。

 小嶋は16日のヤクルト戦での実戦登板が確実で、本人もすでに照準を絞っている。中西コーチは、「1イニングくらいになるやろう」と、短い時間での登板を示唆した。

 チェックした岡田監督は「最後は(ブルペンで)一人になったけど、あんまり慌てんでいい」と、即戦力左腕のやる気に目を細めた。背番号29の重みを感じて、初日から猛烈アピールだ。









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Last updated  2007年02月03日 02時14分53秒
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