Mr.E のMBA留学日記

Mr.E のMBA留学日記

Jul 1, 2007
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
MBAを取得し、留学生活を振り返って今感じることを書き残しておきたいと思う。これがMBAや将来留学を目指す誰かの参考になれば幸いである。

1.ランキング
日本の大学選びにおいては偏差値が重要であるように、アメリカの大学において重要な指標は各誌が毎年あるいは隔年で発表するランキングである。前にもランキングに関するブログを書いたことがあるが、ビジネス・スクール関係者はとにかくこのランキング向上に向け様々な努力を日々行っている。ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)は当然1位の常連。例え2位になることがあっても、事実上の1位であるため、HBSは例外とするが、2位以下の争いは熾烈である。因みに、留学する前は「日本は大学名が全て。(これに対して、)アメリカは学習した内容を重視する」などと聞いたことがあるが、これは幻想と思っていい。アメリカは日本以上の学歴社会なのである。例えばMBA卒が華々しく活躍する投資銀行。しかし、花形であるM&Aや資産運用などのセクションは、トップスクール出身者が並ぶ確率が高く、同じMBA卒でもランキング下位学校出身者は営業などのセクションにつく確率が高い。面接の段階で既にトップスクールしか「お呼びがかからない」セクションも多数あるという。自分は社費留学生ということで実際には体験していないが、在学中に就職活動をしていた(私費の)同級生によると、トップスクールの学生は面接日も違うことがあったそうだ。アメリカではよくランキング30位以内をトップスクールと呼んでいるが、真のトップスクールはやはり10位以内。ランキング20-30位に低迷している我がスクールの学生は、就職活動でも多少の差別を感じていた模様。それでも念のために書いておくが、30位以内であれば、例え泥臭い営業職であろうと卒業後すぐの年収が1000万円程度を保証されているところがMBAの価値なのかもしれない。MBAホルダーとそうで無い人との地位・収入格差が歴然としているアメリカでは、MBAは本当に価値がある。その中でもトップ10スクールの人間は格が違ってくるのである。自分のように社費学生はそんなに問題を実感しないが、莫大なお金と2年間の時間を投資して留学する私費留学生は、是非ともトップ10スクールを目指して欲しい。卒業後の視野がトップ10以下とはかなりの差があるはずだ。無論、学歴が100%とは言わないが・・・。

2.日本人学生とその他の違い
日本人学生は自分のように社費留学生が多い。韓国人にも何人かいたようであるが、アメリカ人や他国留学生については皆無だった印象。つまり、日本人以外の殆ど全ての学生は、離職して(身銭を削って)勉強しに来ている。日本の終身雇用制度と、他国との違いをまさに実感。アメリカ人の発想は、「日本のように同じ会社に一生いるのが不思議」なのである。彼等のMBA取得の目的は只一つ。高収入を目指す、である。「もっとやりがいのある仕事につきたい」などと綺麗な言葉でMBAの動機を語る生徒もいるが、やりがいのある仕事=高収入の仕事という等式は間違いない。アメリカ人的視点でいうと、ビジネススクールの2年間は「投資」。将来リターンのために2年間の投資を行う。日本においては、「大学に行くことは将来の投資」と考えたことは無いし、考える人間は少ないはずである。社会制度・文化が違うので発想が違う。

3.勉強
大袈裟ではなく、この2年間ほど勉強に明け暮れた2年間は無い。特に1年目は(うまい言葉が見つからないが、とにかく)死ぬほど勉強した。1年目は学校とアパートの往復以外の道は殆ど覚えることが出来なかった。土日も関係なく、朝から朝まで只々勉強。深夜2時までチームメートと学校で議論をしていたこともあった。振り返ると、日本の大学(学部時代)は楽勝であった。テスト前1ヶ月間は勉強漬けになったことはあったが、それでも普段の勉強は皆無と考えてよかった。英語というハンデがあるので、日本人の勉強時間はアメリカ人よりは当然多くなってしまうが、アメリカ人さえもかなり必死になって勉強する。アメリカの大学は本当に卒業するのが大変である。

4.日本人のファイナンス能力
ちょっと各論的な話になってしまうが、この2年間、自分はファイナンス科目を主に履修していた。そこで気付いたのが、日本人のファイナンス能力の欠如。「ファイナンス論、金融高額はパイの取り合いで付加価値を何も生み出さない」とか、「株、為替はゲーム」などと発言する人は多数いるかもしれないが、これは愚かな意見であると今正直に思う(ファイナンスを知り尽くし、それでもかかる意見を持つならば別であるが)。アメリカという国のファイナンス理論の進歩状況は本当に素晴しい。少ないリスクで大きなリターンを生み出す理論が日々進化している。年金については個々人が運用している状況がこれを担保する。ファイナンスについて言えば、日本は途上国である。かっこいい言い方をすると、「日本人はフィナンシャル・リテラシーが欠如している」ということ。だから、複雑な金融商品については、専門業者の独断場になってしまうので手数料も高い。銀行口座、郵便局に貯金しているのはお金をドブに捨てているとは言わないが、馬鹿らしいであることに気付いた。○○銀行が倒産するリスクと、○○企業が倒産するリスク、高いのはどちらであろうか。ファイナンス・リテラシーが無い一般的な日本人ならリスク評価することなく銀行に預金するはず。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jul 1, 2007 11:58:19 PM
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:MBA  
龍の森  さん
取得おめでとうございます

  自前は必死かな・・・
・1年目 直行直帰ワンパタ猛勉命がけ
・ファイナンスリテラシー欠如

ん~ 自由のメッカの格付け社会 
 上位10番の階級社会 
 自由と達成感 やった者のみぞ知る至福の世界か
 30年若かったら・・・
 娘にも言ってるんですが 挑戦力 欠如・・・
 勉強になります・・・
(Jul 16, 2007 12:02:09 AM)

Re[1]:MBA(07/01)  
Mr.E  さん
龍の森さん、書き込みありがとうございます。ビジネス・スクールで気付いたことはたくさんありますが、そんな自分でも「10代のうちに気付いておくべきだった」と思うことはたくさんあります。後10年若ければ…、と思うことが最近よくあります。

>取得おめでとうございます
>・自前2年の自己投資&将来期待のハイリタ~ン
>  自前は必死かな・・・
>・1年目 直行直帰ワンパタ猛勉命がけ
>・ファイナンスリテラシー欠如
>
>ん~ 自由のメッカの格付け社会 
> 上位10番の階級社会 
> 自由と達成感 やった者のみぞ知る至福の世界か
> 30年若かったら・・・
> 娘にも言ってるんですが 挑戦力 欠如・・・
> 勉強になります・・・
-----
(Aug 4, 2007 11:40:28 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

Mr.E

Mr.E

Calendar

Comments

Mr.E @ Re:頑張ろうね!(08/04) ooコ-タロ-ooさん、ありがとうございます…
ooコ-タロ-oo @ 頑張ろうね! 俺は関西の三流私大卒業のバカなんだけど…
Mr.E@ Re:難しいだろうなぁ(08/04) ooコ-タロ-ooさん、お言葉ありがとうござ…
ooコ-タロ-oo @ 難しいだろうなぁ 日本企業では活かされないかもねぇ また…
Mr.E @ Re[1]:MBA(07/01) 龍の森さん、書き込みありがとうございま…

Archives

Oct , 2026
Sep , 2026
Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: