① 床スラブは、鉛直荷重を支えるだけでなく、地震力等の水平力を柱や耐震壁に伝達する 働きもある。このため、水平力に対して各階の柱や耐震壁が一体となっいて抵抗すため には、各階の床スラブの面内剛性・強度が十分確保されている必要がある。こうするこ とで、床スラブを面内変形のない剛体として扱い水平力の配分伝達を行うことができる。
② 小梁付き床スラブにおいては、小梁の過大なたわみ及び大梁に沿った床スラブの過大な ひび割れを防止するため、小梁に十分な曲げ剛性を確保する。
③ 建築物の使用上の支障(たわみや振動など)が起こらないことを確かめない場合、四周 を梁で支持される床スラブの厚さは、80㎜以上かつ短辺方向における有効スパンの1/30 (使用上の支障を確かめた場合は1/40)を超える値とし、片持ちスラブの厚さは、80㎜以 上かつ片持ちスラブの出の長さの1/10を超える値とする。