おかしなオバハンの育自日記

おかしなオバハンの育自日記

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2015.03.06
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カテゴリ: 人間学
先日のメルマガより、ご紹介させていただきます。


【「不屈」という言葉がある。

昔からよく、若者を励ます言葉として使われてきた。
転んでも起き上がればよい。失敗は恐れるな、と。

しかし、どうだろう。

ほんとうに転ぶたびに起きられる人がどれくらいいるだろう。

少なくとも私には無理だった。


転んで立ち上がろうとしてはまた転び、
今度こそはと思ってもまた転ぶ、というのが
普通なのではないだろうか。

そうなると、「七転び八起き」ということばは、
「はげまし」ではなく、挫折したものへの重圧として
のしかかってくることになる。

「転んで起きられない自分は駄目なヤツだ」と。

しかし、そうではない。
「最後に立てばよい」のだ。
それが「不屈」ということだ。



話・携帯フレーズ「百転一起」
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かつて、卒業を控えた6年生の保護者に、
「何か色紙にことばを書いて欲しい」と頼まれた。
固辞したのだが、もうクラスの全員分の色紙も用意してあり、
引けなくなった。

色紙など書いたこともないので、
何と書こうか卒業までとても悩んだ。


「継続は力なり」「健康第一」「七転び八起き」……
いずれもいい言葉だとは思う。

しかし、今のクラスの子たちに
ジャストフィットする感じがしない。

特にこのクラスには不登校の子もいた。

おそらく卒業式までも無理だろうという予想もあった。

先のことばはいずれもその子には向かない。
誰もが卒業式=ハッピーエンドではない。

しかし、なんの肥やしにもならない言葉を
贈りたくはない……そうしたとき心に浮かんだのが
先に述べた自分の青年時代の挫折経験だった。

私は3年間「浪人」した。
毎日が絶望の淵にあった。
なかなか立ち上がれなかった。

この先、だれもが挫折や苦難を経験するだろう。
絶望の淵に陥る子もいるだろう。


これから先の人生、途中で何回立て続けに転んだって、
最後に起きればいいんだ。
そんな思いを込めて考え出した言葉が、



「百転一起(ひゃくころびいちおき)」



である。

それは、この不登校の子に向けてのメッセージだった。


色紙に書き、卒業式に皆の前で話をしてから渡した。


数年後、このときの卒業生から、手紙が届いた。
長く音信不通だった子だ。浪人をしていた。
浪人してもなかなか思うように成績も伸びずに、
日々悩み、不安に襲われていたという。

そんなとき、気分転換にと本棚を整理していたら、
この色紙が出てきた。


「そうか、何回転んでも、最後に立てばいいんだ」

と思い直し、元気が出たという便りだった。

その年、彼は早稲田大学に合格した。


百転一起。


最後に立てば、「不屈」なのである。




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たいら みつお氏

1957年愛知県名古屋市生まれ。
青山学院大学文学部教育学科(心理学コース)卒業後、愛知県の小学校教師となる。
以来30余年、学校現場で担任教師を務めつつ、東京・本郷の話力総合研究所にて話力を学ぶ。
その愛と気概の指導の実際は田中真澄著『感動の初動教育法』(ぱるす出版)、月刊『致知』2012年11月号に詳しい。








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Last updated  2015.03.07 02:04:18
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