「 Dirty Ol’ Man 」の邦題に「荒野のならず者」と付けたのはウェスタン映画「荒野の七人」やそれに続いたマカロニ・ウェスタンのブームに便乗したものでした。そういえば「荒野のならず者」のシングル・レコードには「 フィラデルフィア・ソウルのセクシー・ダイナマイト 」の謳い文句がありましたが、スリー・ディグリーズの売り込み路線を端的に現して絶妙でした。
フィラデルフィア・ソウルは従来のソウルを都会的にソフィスティケイト( sophisticate) して、広くファン層を拡大したもののですが、このサウンドにスリー・ディグリーズのラグジュアリー( luxury )でセクシーなスタイルがよく合ったことから、当時シカゴで 1970 年から放送された音楽番組ソウル・トレイン( Soul Train )が牽引した 1970 年代のディスコ・ブームの最初の音楽スタイルとなりました。スリー・ディグリーズが歌った「 ソウル・トレインのテーマ 」( TSOP/The Sound Of Philadelphia : 1974) を聴けばビー・ジーズの「サタデイ・ナイト・フィーバー」まで続く 70 年代ディスコ・サウンドの典型が分ります。
スリー・ディグリーズの魅力は美脚。 …
ではなくてフィラデルフィア・ソウルの叙情性が日本人の感性にも合っていたのだと思います。そしてその歌唱の中心となったのが シェーラー・ファーガソン( Sheila Ferguson
: 1947-
)
です。シェーラー・ファーガソンはメンバー交代が多いグループにあって 1966
年から 1986
年在籍し、スリー・ディグリーズの黄金時代のリード・ボーカルとなりました。彼女の歌唱力と魅力がスリー・ディグリーズの人気を支えたことは確かだと思います。彼女は 1986
年に独立し、以降、ソロ歌手、女優として活躍しています。やはり Fayette Pinkney
、 Valerie Holiday
、 Sheila Ferguson
がスリー・ディグリーズのベスト・メンバーだと思っています。
グループ名 「 Three Degrees 」の由来は、英語のことわざ 「 Man,Woman,and Devil,are the three degrees of comparison. 」( 男ー女ー悪魔は三段階の比較変化)です。
女性は悪魔に近いという意味で、このグループが小悪魔的なイメージで出発したことを示しています。
グループのメンバーはしばしば入れ替わり、延べ 15
名
もの女性メンバーがいたことになるが、グループ自体は常にトリオであった。オリジナルのメンバーは
ファイエット・ピンクニー
(
英語版
)
、シャーリー・ポーター、リンダ・ターナー。最盛期を迎えた時のメンバーはフェイエット・ピンクニー、シーラ・ファーガソン、ヴァレリー・ホリデイで、
1974
年
のシングル「
天 使のささやき
」を吹き込んだのも彼女たちであったもよく。(ウィキ)
日本でもけっこう売れたグループで、テレビの歌番組にもよく出ていましたが、50歳以下の人は知らないでしょう。
(298) The Three Degrees - Dirty Ol man live 1976 - YouTube
(298) The Three Degrees @ Max Proms 2015 TSOP/Year of decision/Dirty ol' man - YouTube
(308) The Three Degrees ~ Dirty Ol Man 1973 Disco Purrfection Version - YouTube
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