私の朝の散歩道は
金木犀の香りがそこ此処にかおり、見上げればキンモクセイの大木が見事に花をつけて
朝の陽光を浴びて金色に輝く

キンモクセイの花つきがことのほかよく
朝の散歩道は
キンモクセイのほのかな香りに満ち満ちて
秋の深まりを告げる。
そして、秋は草木の実が熟すとき、
住宅街のなかに、ぽっかりと浮かぶ小島のように
取り残された藪地、
そのわずか200坪あまりの空き地にも
カラスウリの実が赤く熟して
秋を彩る

生育条件最悪の空き地の林にも、
息絶え絶えの状態で、
酷暑の夏を過ごした野の草花にも、
確実に実りの秋がやって来た。
誰にも気付かれないで、
病害虫に犯されても、
へこたれず、いのちを繋いでいる。
カラスウリの熟す寸前の実、
縞模様がまさにウリそのもの。

8月の半ばに、カラスウリは、
日が暮れるとこんなにも繊細なレース状の花を咲かせる。そして、朝日の昇り始める頃にはしぼんでしまう。
夜、活躍するガ・アブたちが蜜を求めてやってくる。
密集した住宅地の点となった空き地の林にも
こんな繊細な花が咲いた夜があったのだ。
空調機の熱気でよどむ酷暑の町にも
ひっそりと、しかし懸命に咲いていた夜があったのだ。
熟したこの赤い実が、
こんな場所にも
カラスウリの存在した夏があったことを
私に知らせてくれる秋。
母の日の贈物(赤いアジサイ) 2021.05.09
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